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今週もナナメに考えた 鈴木貴博

スタバがお酒解禁で狙うのは売上増ではない?

鈴木貴博 [百年コンサルティング代表]
【第8回】 2016年4月1日
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「STARBUCKS EVENINGS」のホームページより

 2016年3月30日、スターバックスコーヒー丸の内新東京ビル店(東京都千代田区)でアルコール販売が始まった。これは2010年にアメリカで始まり、昨年イギリスでも開始されたスターバックスの新しいスタイル「STARBUCKS EVENINGS(スターバックス イブニングス)」の日本導入第一号店ということだ。

 会社帰りにおひとりさまでワインを軽くといった顧客層をイメージしたものか。赤、白、スパークリングのワインが6種類、グラス1杯で800~900円ぐらいの価格帯で。さらにフラペチーノのワインバージョンというべき。「ワイン フラッジーノ」という、ちょっとおいしそうな飲み物が900円で提供される。

 同時にオトナ女子の利用をイメージしてか、カマンベール&ベリーズやクリームチーズ&オレンジといった5種類のタルトレット(380円)が「ワインに合う甘すぎないスイーツ」として用意されている。

 ワイングラスを使わずにタンブラータイプのうすはりグラスを用いるなど、スタバらしい独特なスタイルを導入することで、通常のワインバーなどとは少し違う雰囲気を作り出すことに成功している様子だ。このようにスタバが独特なスタイルでのアルコール導入を試みるのは、ある意味でいいアルコールへの足の踏み入れ方だと個人的には思う。

アルコール提供をめぐる賛否
カギは「居心地が良くなるか、悪くなるか」

 さて、そもそもスターバックスがアルコールを提供するという話を聞いて、その是非を含めてさまざまな反応があると思う。「スタバでアルコールがほしかった」という意見から、「スタバにはアルコールは来てほしくなかった」まで、両極端の意見が周囲からは聞こえてくる。

 ここがスタバの立ち位置の面白いところである。

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鈴木貴博 [百年コンサルティング代表]

30年のキャリアを誇る経営戦略コンサルタント。情報分析や業界分析に強く、未来予測やイノベーション分野が得意領域。一方で雑学にも強く、経済エンタテナーとして各方面に寄稿。経済クイズ本『戦略思考トレーニング』シリーズは20万部を超えるベストセラー。マスコミ関係者の地下クイズ集団『夜会』のメンバーとしても活躍。


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経済誌をにぎわすニュースや日常的な経済への疑問。そのときどきのトピックスについて経済の専門知識を縦軸に、社会常識を横軸において、ナナメにその意味を考えてみる。

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