北朝鮮問題にも楽観的
日本人に抱く「危機感」

1990年代のアジア通貨危機下、IMFの援助を拒否してマレーシア経済を独自回復させた伝説のリーダー、マハティール元首相と筆者

 今月7月4日、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に成功したと発表した。核実験や相次ぐミサイル発射など、急激なスピードで軍事技術を向上させている。

 しかし日本では、この危機を「現実には何も起こらないだろう」と楽観的に見ていることに、筆者の友人たちは驚きの声を上げている。

 日本以外の多くのアジアの国では兵役がある。たとえば、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、中国、台湾だ。筆者が勤めるマイクロソフトシンガポールでは、60ヵ国以上の国籍の外国人が働いているので、兵役経験者も多く、兵器の脅威を深刻に捉えている。

 世界の戦争と平和について考えたとき、筆者はアジアの歴史に大きく関わったある人物が心に浮かんだ。かつてマレーシア首相の座に22年間も就き、同国を近代国家に成長させたマハティール・ビン・モハマド元首相だ。

 先日幸運にも、起業家・ビジネスリーダー向けのイベントで、彼のスピーチを間近で聞くことができた。それは「日本・マレーシア外交関係樹立60周年」を記念して、WAOJE(旧和僑会) クアラルンプール主催で開催されたものだ。

 彼はスピーチの第一声で、戦争の歴史について語り出したのだ。多大な費用と破壊を生み出す戦争より、平和的な国際関係を構築していくことの重要性を強調した。ビジネスパーソン向けのイベントで、氏が真っ先に戦争について語ったことに、筆者は面食らった。

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マハティール氏に学ぶ胸に刻むべき日本人の心得


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