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混迷日本で幸せになるための“21世紀型”リテラシー
【第4回】 2011年8月22日
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山口揚平 [ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役]

世界は三層構造でできている
「国家」「企業」より重視したい所属先は?

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僕たちが生きる世界は、「国家」「企業」「個人間の紐帯」の三層にまたがっている。この三層のうち、「国家」に対し「企業」や「個人間の紐帯」の重要性が増してきた。たとえば、日本の将来を悲観し、国外脱出を図ったところで、それは「国家」の枠組みの話でしかない。むしろ、「企業」や「個人間の紐帯」での自分の存在感を増す努力をすべきだ。それには、英語とITリテラシーは不可欠だが、プラスαの能力が必要である。

“ホリエモン”、“英語公用語化”、
“ウィキリークス”・・・から導ける一つの仮説

 堀江貴文氏は、収監前に出演した朝まで生テレビで、「尖閣なんてあげちゃえばいいんだよ」と発言をしていた。覚えている人も多いだろう。それに対して、重鎮の参加者たちが顔を真っ赤にして反論している姿が印象的だった。

 なぜ彼の口からそのような発言が出たのだろうか?

 ユニクロを展開するファーストリテイリングや楽天が英語公用語化を掲げ、三菱重工業と日立製作所の合併が話題になった(その後、両社は否定しているようだが)。

 これらの企業行動の背景には、一体何があるのか?

 wikileaksという世界中の匿名情報を暴露している組織のトップ、ジュリアン・アサンジ氏が逮捕された。アサンジ氏の逮捕については、アメリカやイギリスをはじめ多くの先進国の公安・警察が連携して、彼の身柄の拘束に力を尽くしていた。結果的にアサンジ氏は、「スウェーデンでコンドームなしにセックスをした」などを筆頭にやや曖昧な強姦容疑で逮捕され、Wikileaksのような情報組織は一旦、勢力を削がれる形となった。

 事件の動機には何があったのか?

 この、一見なんの関連もなさそうな三件の事象の背景を探ろうとすると、ある一つの仮説が成り立つ。それは「世界は三つの“層”で出来ていて、その三層が明確化・対等化しつつある」ということだ。

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    山口揚平 [ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役]

    早稲田大学政治経済学部卒。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供、2010年に同事業を売却後、12年に買い戻した。現在は、コンサルティングなど複数の事業・会社を運営する傍ら、執筆・講演を行う。専門は貨幣論・情報化社会論。著書に『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』(ランダムハウス講談社)』『企業分析力養成講座(日本実業出版社)』『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか(アスキー・メディアワークス)』。
    ブルーマーリンパートナーズ 公式サイト http://www.bluemarl.in/
    Twitterアカウント http://twitter.com/yamaguchiyohei

     


    混迷日本で幸せになるための“21世紀型”リテラシー

    「唯ぼんやりとした不安」を理由に、芥川龍之介が自殺したのは35才のときだった。80年以上前の、繊細で複雑な作家の心境と単純に比較はできない。だが現代の若者には、将来への不安感がより広く蔓延しているのではないだろうか。日本の財政は危機的状況にあり、経済も低成長化が加速するなか、個人も国も変化を求められ、将来の見通しは不明瞭だ。たとえば、よい学校へ行き、大企業に入るーーーーそんな、高度成長期に一般的に良いとされた働き方や価値観も大きく揺らいでいる。今、私たちを取り巻く環境はどのように変わろうとしているのか? また、そのなかで生きていくために求められるリテラシーとは何か? グローバル・コンサルティング会社勤務に始まり、起業や事業売却を、30代前半までに経験した山口揚平が、痛感した社会の変化とサバイバル術を語る。

     

    「混迷日本で幸せになるための“21世紀型”リテラシー」

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