政府が掲げる地域活性化を進めるに当たって、地方銀行が果たすべき役割は大きい。これから地銀が進むべき道筋を、今年6月に5年ぶり2度目の全国地方銀行協会(地銀協)の会長に就任した、佐久間英利・千葉銀行頭取に聞いた。

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──地方銀行全体として、何を目標に動いていくつもりでしょうか。

 この1年の行動指針として、「地方創生」「お客さま本位の金融サービスの提供」「働き方改革」を3本の柱に据えました。

 特に地方創生は、本格的な実施段階に入っています。3年前、全ての地方自治体が「地方版総合戦略」(地方創生のための具体策)を策定し、各地銀がその推進を補助してきました。私が頭取を務める千葉銀行でも、その計画の中ですでに実を結んだものがあります。

 その一つが、千葉県の古民家を研修施設として再生したことです。イベントを実施したところ、すでに500人ほど集めることに成功しています。他にも、廃校を野球やダンスの合宿所に造り替えるなど、これまでになかった新しいものを次々に生み出しました。

 このような事例をまとめて発信することが、地銀協の役割です。地銀協会員の64行の頭取が一堂に集まる例会において、各銀行の取り組みを共有することで、ベストプラクティス(最善策)を模索していきます。

──「働き方改革」では、AI(人工知能)やICT(情報通信技術)の活用を掲げていますが、どのような展望を描いていますか。