株の世界にいる一流のプロは、どんな状況でも通用する考え方や相場の習慣を持身につけている。『40年稼ぎ続ける投資のプロの株で勝つ習慣』の著者、岡本昌巳氏が教える「プロが大事にしている数字の習慣」とは?

素数は投資家心理に響かない

 相場のプロは、数字を見るとき、フシを大切にする。フシを抜けば、チャート的にも心理的にも壁を越えたのと同じような効果をもたらすからだ。

 一方、プロが嫌う数字がある。それは1とその数でしか割ることができない数字だ。

 例えば7だ。1と7でしか割れない。プロは「7はラッキーセブンではない。アンラッキー7だ」と苦笑いする。

 1とその数でしか割ることができない数字は、「素数」という。

 例えば、300円台で言えば、「307、311、313、317、331、337、347、349、353、359、367、373、379、383、389、397」がそれだが、プロにとって素数は鬼門の数だ。

 なぜ、プロが素数を嫌っているかというと、347円買い、349円買い、350円買い、353円買いのどれが投資家心理に響くかを考えていただきたい。やはり、切りのいい350円買いだろう。

 フシの数字はイメージがわきやすい。イメージがわきやすいというのは、心理的にも入り込みやすいということだ。素数はどうも心に響かない。中途半端な数字というイメージが強く感じられるからだ。あくまでもアノマリーの世界だといわれれば、その通りだが、なんとなく納得してもらえるのではないだろうか。

 だから、プロは「切りのいい数字、直近の高値、昨年来高値、年初来高値、上場来高値、週・月足など中長期チャートを見て、なかなか抜けなかった株価ゾーン」を大切にする(それらの高値が素数の場合、プロはその上の素数ではない切りのいい数字を選ぶだろう)。