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システムの「外注」成功の鉄則
【第13回】 2017年8月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
細川義洋

プロジェクトを大炎上させる「2つの言葉」

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「システムに欠陥が多すぎて使えない!」
「開発や保守・運用費用が高すぎる!」
「なぜか社員が協力してくれない……」
「経営者がシステムのことを全然わかってない……」

ホームページ、ECサイト、Webマーケティングシステム、AI、ビッグデータ、IOTなど、ITシステムが企業の経営を左右する時代。にもかかわらず、ほんの数年前まで、日本のITシステム開発は3分の2が失敗しており、今もなお、システム開発は他のプロジェクトと比べると成功率の低いのが現状です。

そこで、かつてない「発注者のための入門書」として、発売即連続重版が決まった『システムを「外注」するときに読む本』。本連載では、そのエッセンスを公開。70以上のトラブルプロジェクトを解決に導き、紛争解決率9割を超えた「トラブル解決請負人」が、システム開発プロセスに潜む「地雷」を紹介しながら、成功のポイントを伝えます。

どうすれば、会社が幸せになる「本当に役に立つシステム」が作れるのか?
経営者・CIO・システム担当者・プロジェクトマネージャーの必須知識!

炎上プロジェクトに共通する発注者の「言葉」とは?

私は、長く裁判所でIT紛争の解決をお手伝いしてきたこともあり、さまざまなシステム開発トラブルに関する判例を勉強してきました。

その中で、私は、紛争に陥ってしまう発注者が、よく口にする「言葉」があることに気づきました。

それが、この言葉です。

「ベンダーを信頼していたのに」
「ベンダーにお任せしていたのに」


逆に、システム開発プロジェクトの紛争において、

「このベンダーは最初から心配だった」
「そもそも、ベンダーの能力に疑いを持っていた」

などと言う発注者は見たことがありません。

でも、考えてみれば当然のことかもしれません。ベンダの能力や技術に最初から疑いを持っていれば、発注者側も色々と心配になって状況を細かく聞くでしょうし、何か問題があれば、すぐに対処しようとするものです。

 「プロに任せておけば安心だ」とプロジェクトで起こる問題やリスクを把握せず、また、把握しても、その解決をベンダー任せにしてしまうと、問題発生時の対応が後手後手に回り、傷口を広げてしまうものなのです。

システム作りを始めてすぐにベンダーが技術的な困難に遭遇する。

そのせいでスケジュールが遅れ始めても、発注者側が「それはベンダーの問題でしょ」と気に留めない。

ベンダー側も自分達だけで頑張ろうとするが、やはり、一度遅れたスケジュールを取り戻せない。

結局、プロジェクトの最終盤になって、ベンダーが「どうしても間に合いません……」と言い始め、発注者側が真っ青になる。

こういうプロジェクトを、本当によく目にするのです。

モメないために、やっておくべきことは何か?
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    細川義洋(ほそかわ・よしひろ)

    政府CIO補佐官。ITプロセスコンサルタント。元・東京地方裁判所民事調停委員・IT専門委員、東京高等裁判所IT専門委員。

    立教大学経済学部経済学科卒業後、NECソフト株式会社(現NECソリューションイノベータ株式会社)にて金融機関の勘定系システム開発など多くのITプロジェクトに携わる。 その後、日本アイ・ビー・エム株式会社にて、システム開発・運用の品質向上を中心に、 多くのITベンダと発注者企業に対するプロセス改善とプロジェクトマネジメントのコンサルティング業務を担当。 独立後は、プロセス改善やIT紛争の防止に向けたコンサルティングを行なう一方、ITトラブルが法的紛争となった事件の和解調停や裁判の補助を担当する。これまで関わったプロジェクトは70以上。調停委員時代、トラブルを裁判に発展させず解決に導いた確率は9割を超える。システム開発に潜む地雷を知り尽くした「トラブル解決請負人」。2016年より政府CIO補佐官に抜擢され、政府系機関システムのアドバイザー業務に携わる。

    著書に『なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術』『「IT専門調停委員」が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則』(ともに日本実業出版社)、『プロジェクトの失敗はだれのせい?』『成功するシステム開発は裁判に学べ! 』(ともに技術評論社)などがある。


    システムの「外注」成功の鉄則

    「システムの「外注」成功の鉄則」

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