「古賀・菅連合内閣」が安倍改造内閣の本質だ、後藤謙次氏が解説内閣改造を受けて、記者会見する安倍晋三首相  Photo:REUTERS/AFLO

安倍晋三首相は8月3日、内閣改造を断行した。誕生した「第3次安倍再々改造内閣」は「安全運転最優先」の印象が強いが、果たしてどうなるのか。政治コラムニストの後藤謙次氏に解説してもらった。

 内閣支持率の急落を受けて再起を目指し、8月3日に誕生した「第3次安倍再々改造内閣」は、その顔触れから事実上の「古賀・菅連合内閣」と呼んでいいかもしれない。官房長官の菅義偉(68)と、自民党岸田派の実質的なオーナーである元幹事長の古賀誠(77)の影響力が色濃く反映されているからだ。

「今回は菅ちゃん(官房長官)がよく頑張ったよなぁ」

 改造前日の2日夜、古賀は東京・新橋のすし店で、気の置けない知人たちに囲まれて上機嫌に語った。テレビでは翌日に予定された内閣改造と、自民党役員人事の速報が流れ、岸田派の議員の名前が続々と登場していたからだ。