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電熱でがん細胞を焼き尽くす
肝がんでは主力、肺がんへの応用に期待
ラジオ波焼灼療法(RFA)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第59回】

 外科的治療の低侵襲(キズが小さく身体の負担が少ないこと)化は世の流れ。がん治療も例外ではない。肝がんに対する「ラジオ波焼灼療法(RFA)」はその代表だ。RFAは、皮膚を2~3ミリメートル切って直径1.5ミリメートルの電極針を差し込み、がん細胞を100度に熱して死滅させる方法。1回の焼灼で約3センチメートルの範囲を焼き尽くすことが可能だ。全身麻酔や開腹手術が不要なので治療時間が短く、回復も早い。2004年に保険収載された後は肝がん治療の主力になっている。

 肝がんでの適応は3センチメートル以内、3個以下。この範囲に限れば根治的な肝切除術と同じ治療成績が期待できる。「日本肝癌研究会」によると、5年生存率は57%、肝機能が良好であるほど生存率は高く、肝機能低下による意識障害や腹水がなければ5年生存率は7割以上である。また、肝がん患者の8割は5年以内に再発するが、RFAなら繰り返し治療を受けられるのがメリットだ。ただ、比較的新しい治療法なので施設の技術格差が大きい。施設と施術者選びは慎重にし、必ずセカンドオピニオンを取ることをお勧めする。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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