万葉による完成予想図。施設はゆりかもめ市場前駅から徒歩すぐで、奥には仲卸市場が広がる(図の空き地部分)。駐車場も400台分を完備

小池都知事の方針は
「ちゃんちゃらおかしい」

「小池百合子都知事の方針は、ちゃんちゃらおかしい。うちが納得できる説明がほしい」

 こう怒りを露わにするのは、豊洲新市場に計画されている観光施設「千客万来」を担う民間事業者、万葉倶楽部の高橋弘会長だ。

 万葉が、都が公募した観光施設の事業者に決まったのが2016年3月。築地が持つ賑わいを継承・発展させ、国内外に食の魅力を発信するのを目的に、200前後の飲食・物販店と日帰り温泉・ホテル(当初開業予定はそれぞれ2018年夏、19年夏)を建設し、年間200万人弱を集客する一大観光スポットを造る計画だった。

 決定以降、同社は開業に向けて準備を進めるものの、小池都政に振り回されて続けた。16年9月には、豊洲の土壌汚染問題などにより、都から設計の一部中止要請を受ける。17年1月には着工延期。とどめは6月20日、「築地は守る、豊洲を活かす」の方針が打ち出されたことだ。小池知事は、築地を再開発し「食のテーマパーク」にすると宣言したのである。