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今では珍しくない地方のシャッター通り。ブロックチェーンを利用した地域通貨が地域活性化の切り札となる

 江戸時代が今でいうシェアリングエコノミーの先駆けであった、と前回にお話ししました。このように時代が一周するようなことが世の中ではよく起こります。確かに、上から見ると同じ所をぐるぐると回っているように映るのですが、実は横から見ると、らせん状になっていて、われわれの立ち位置が一段上がっている。テクノロジーの世界に身を置くと、そんなふうに感じることがあります。

 ブロックチェーンの技術の可能性に気付いたときもそうでした。これは市民の社会参画を促す上で大きなポテンシャルを秘めていると、強く感じたのです。

 そもそもブロックチェーンには、全ての取引データを世界中の不特定多数のパソコンに保管し、データに「鍵」を掛けることで取引記録の改ざんをほぼ不可能にしたという特徴があります。

 金融機関で使うような巨大なサーバーが必要ないため、取引データの処理や保管に膨大なコストを掛けずに済みます。「分散型台帳」ともいわれますが、安全性を担保しながら、手軽に取引の証明を行えるようになったのです。