薄毛の兆候をお客に伝えるべきか否か?
理容師も悩むハゲ問題

薄毛の兆候をお客自身よりも早く察知してしまうが故に、伝えるべきか否か、悩むという理容師の横浜さん。早めに対策を取れば、進行を抑える効果も高いのだが…

 ベテラン理容師・横浜晃治さん(44)。長年店長を勤めていた理髪店を最近退店し、横浜市青葉区に自身の店「ザ・スマイルカンパニー」を8月ににオープンしたばかりだ。職業柄、莫大な数のハゲゆく人間の髪のケアをしてきた。

「正直、お客様の『薄毛の始まり』に関しては、本人より私のほうが早く気がつきます。しかし、そこで『お客さん、薄くなってきましたね?』と馬鹿正直には言えません。お客様が『俺はハゲてない!』と言えばそれまでですし、私の一言で心を害してしまうかもしれません」

「ただし、こちらは莫大な数のお客様の育毛の経験があるので、危ない傾向はすぐにわかります。『育毛はできるだけ早いタイミングで始めた方が確実に薄毛の進行を抑えられる。けど本人には言えない…』、この板挟みでいつも悩みます。そしてお客様の進行を約1ヵ月に1回、やりきれない思いで見守ります。思いやりって何なんでしょうね?」

 気の使い過ぎで、横浜さん自身がストレスでハゲてしまわないように気をつけてほしいものだ。しかし、横浜さんもこの状況の解決策を考えたらしい。

「お店のイベントとして参加希望者を集めて『育毛セミナー』を開くんです。皆でお酒でも飲みながら育毛についてしっかり勉強してもらう。そうすると育毛も気軽に早いタイミングで始められるし、薄毛を通してお客様同士の交流のきっかけにもなって、凄くいいイベントになりました」