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永田公彦 パリ発・ニッポンに一言!

日本人こそ見直したい、世界が恋する日本の美徳

永田公彦 [Nagata Global Partners代表パートナー、北九州市立大学特任教授]
【第1回】 2011年10月7日
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 日本に行く度に不思議に思うことがあります。それは自虐的ともいえる、自国(自分たちの社会)に対するネガティブな発言があまりにも多いこと、一方で、世界が素晴らしいと讃える日本人社会の良いところ、つまり「世界が恋する日本の美徳」に光があたっていないということです。

「変なネガティブ発言」が
多すぎる!

 「縮小、崩壊、斜陽、後退、衰退、低下、老化、不信、内向き、閉塞、孤立、ガラパゴス化、草食化…」日本ではこうしたネガティブ用語が連日飛び交い、その密度も年々高まっている感じがします。

 もちろん、構造的な諸問題(経済の不調、政治の混乱、国際社会での相対的地位の低下、可処分所得など家計の悪化、公的債務の増大、社会の高齢化等)と、昨今ますます不透明感を増す世界の金融市場や、3.11後の見えない復興ビジョンの重なりによる国民の不安・危機感・焦燥感・失望感の高まりが背景にあることはわかります。

 ただ、それにしても日本では、政治家、マスコミ、評論家から一般市民に至るまで、どうも自分たちの政治・経済・社会に対するネガティブな発言が多過ぎです。しかも、そのほとんどが批判の域にも達しない、陰湿かつ幼稚な誹謗中傷、言葉狩り、愚痴、感情論がたくさん目につく……そんな印象を受けるのは、僕だけではないでしょう。

 こうした社会では「自分たちは悪くなる一方だ」という暗示にかかり、“何をやっても駄目シンドローム”に取りつかれる国民が出てきても不思議はありません。また、四六時中こうした大人の「変なネガティブ発言」を聞きながら育つ子どもたちは、将来どんな大人になってゆくのか。想像しただけで恐ろしくなります。

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永田公彦 [Nagata Global Partners代表パートナー、北九州市立大学特任教授]

フランスを拠点に、フォーチュン・グローバル500企業をはじめ数多くの欧州企業(一部アジア系企業)に対し、国際経営・事業・組織コンサルティングをおこなう。特に、「アジア・欧州・アフリカ市場への事業進出と拡大」「海外子会社の変革マネジメント」「人と組織のグローバル化」の3領域における戦略構築から実行支援が専門。日本経済新聞レギュラーコラムニスト(ネット版07-10年)、講演・出稿記事多数、リヨン第一大学客員講師(98‐00年)。1960年生まれ。西南学院大学(文学部)卒業後、82年JTBに入社、本社及び海外事業部門のマネジャーを経て、96年フランスに拠点を移す。MBA(EMリヨン)を取得後、リヨン商工会議所(アジア担当マネジャー)、仏系中堅医療機器メーカー(COO~企業再生ミッション)、欧州系調査コンサルティング会社を経て2003年より現職。
オフィシャルサイト:http://www.kimihikonagata.com


永田公彦 パリ発・ニッポンに一言!

「グローバル社会で起きる諸問題や変革のうねりに対し、日本人、日本人社会、日本企業や日本の政治はどうあるべきか」…国際派コンサルタントとして、日本の外から世界各地と日本を大局的に見つめる筆者が提言します。

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