洪水時、「長靴→×、運動靴→○」で本当にいいの?(出典:Photo AC)

防災講座を実施していると、洪水などで避難する時、○×で覚えようとしている人が少なくありません。それが実はいかに危険であるのかについて、アウトドア流防災ガイド・あんどうりす氏が解説します。

 秋の台風の進路が気になる今日この頃ですが、台風や豪雨の対策はもう万全ですか?このところ連日各地で防災講座を実施しているのですが、最近、とても気になる質問が増えてきたなと感じています。それは、「洪水などで避難する時、『長靴→×』『運動靴→◯』なんですよね!」ってもの。

「え?それ、テレビでも言ってたけど間違ってるの?」なんて、いま、この瞬間に思ってしまった、あなた!もしかすると◯×思考に毒されているかも!!!この、◯×で覚えてしまうのって本当に怖いなと思うのですが、「長靴→×」「運動靴→◯」って覚えてしまっていて、いついかなる時でも紐の運動靴で、洪水の中、避難すべきと思っている方に何人もお会いしています。

 そして、運動靴で逃げなければいけないなら、濡れると気持ちが悪いから、もう逃げるのは無理だと思っていたという声までお聞きしました。早期避難が可能である場合であっても、濡れるから逃げられなくなると思いつめてしまう「運動靴→◯」の発想って、うーん。

 正直なところ、私は、水の中で運動靴は履きません。運動靴の種類は、人によって思いつくものが結構違うので(年代によっても違うようです)、キャンバス素材のいかにも水が染み込み重くなるようなものではない、ポリエステル素材でメッシュも入ったような、軽快な運動靴ということにしたとします。