Photo:Apple

新しいiPhoneが発表された。ほぼ恒例行事と化したアップルの新製品発表と関連の解説記事が各社媒体に踊っているのは周知のとおりだ。どの記事もひとことでまとめるなら「発表された技術に目新しさはないが、UIとデザインにおいてアップルらしさが際立った」となるのではないだろうか。今回はiPhone X(アイフォン テン)に新たに搭載される顔認証システム、Face IDに着目。完成度や課題などを洗い出してみたい。

指紋認証などよりも
セキュリティは格段に進化

 Face IDは、いわゆる顔認証による端末のロック解除機能のことだ。発表会ではiPhone Xに搭載される新しいセキュリティ機能で、従来の指紋認証であるTouch IDに代わるものだと説明された。iPhone Xの発売は11月3日まで待たなければならない(予約開始は10月27日の予定)が、実際の使い勝手や安全面はいかほどか。

 ガラケーなどに採用されていた指紋認証は、読み取りエラーが多く、あまり実用的でないものもあった。また、寝ている間に指紋をスキャンされ、ロック解除された端末をパートナーにチェックされた、子どもがおもちゃを勝手に注文した、などという指紋認証ならではのケースもあるようだ。顔認証になればこの手の問題は解消されるのだろうか。

 発表会での説明デモやアップル上級副社長 クレイグ・フェデリギ氏(ソフトウェアエンジニアリング担当)が各種メディアに対するインタビューなどでFace IDについて語った内容から判断すると、少なくとも指紋認証よりは安全になり、ハッキングや不正に対する耐性は上がっていると言えるだろう。