ハーバード大学は世界最難関の大学の1つだが、中でも合格するのが特に難しいのが、ハーバード・カレッジだ。その合格率は約5%。20人に1人しか受からない。海外からの留学生の国別データ(2017年現在)を見ると、韓国の躍進が目立つ。アジア系で最も多いのが、中国人(59人)。次に多いのが韓国人(32人)だ。ちなみに日本人は10人しかいない。韓国からの留学生の中には、日本に興味を持ち、日本史の授業を履修する学生もいる。現在3年生のシンディ・ジョンさんは、日本史から何を学んだのだろうか。話題の新刊「ハーバード日本史教室」に掲載されたインタビューの全文をお届けする。(2017年4月19日 ハーバード大学にてインタビュー)

※本インタビュー記事は、シンディ・ジョン氏個人の意見を反映したものであり、ハーバード・カレッジ及びハーバード大学の見解を示すものではありません。

佐藤 日本史の通史を学ぶ「アジアの中の日本、世界の中の日本」は、ハーバードの看板授業です。なぜこの授業を履修しようと思ったのですか。

シンディ・ジョン(Cindy Jung)
1996年韓国ソウル生まれ。2015年米セント・アンドリューズ・スクール卒業。同年ハーバード大学入学。専攻は歴史学。

ジョン ハーバード大学には各学期の始まりに授業選択期間がありますが、日本史の授業の初回を受講したとき、とても洞察に満ちた内容だと思いました。また通史を教えてくれるので、自分の日本史についての知識の欠けている部分を補ってくれるように感じました。講義形式の授業は退屈であることが多いのですが、「これなら週に2回、受けても飽きない」と思い、履修することにしたのです。

佐藤 それまで日本史についてはどの程度の知識がありましたか。

ジョン 私は韓国の中学校に通いましたが、日本史については韓国の歴史と関連している部分しか習っていませんでした。アメリカの高校では、欧米の歴史についての授業はあったものの、アジア史に特化した授業はありませんでした。アメリカの高校に通っている間は、欧米関連の授業ばかりだったので、中学校で習った韓国の歴史についてもほとんど忘れてしまったほどです。