実家の母から、スマートフォンの操作方法が分からない、と電話があった。以前まで使っていた携帯電話が故障し、携帯ショップに行ったところスマホを勧められたが、使い方が分からないと言う。スマホは一度使いこなしてしまえば確かに便利であるが、母にとっては難しい機械のようだ。前の機種(ガラケー)に戻したいとも話していた。
機械オンチの母でなくても、スマホを使用していて、漢字の変換などがうまくいかずイライラすることはよくある。地下鉄に乗っていてなかなか電波が入らずイライラというのも多い。確かにスマホはガラケーよりも高性能だが、性能が良くなればなるほど、こちらの機械に求める期待値も上昇する。人間は常にないものねだりなのだ。
グロスマとガラスマの違いは何?
ユーザー満足度はグロスマの勝利!
2011年現在、スマホの購入可能モデルは30種以上と言われ、選ぶのにも一苦労だが、急速に普及しているスマホには、グロスマ(グローバルスマートフォン)と、ガラスマ(ガラパゴススマートフォン)という2つの潮流があるのをご存知だろうか?
メディアリテラシーの高い人ならご存知だろうが、グロスマはアップルのiPhoneシリーズ、サムスンのGALAXYシリーズなど海外製のグローバルなスマートフォン、ガラスマはシャープのAQUOS PHONE、富士通東芝モバイルのWindows Phoneなど国内製が挙げられる。このグロスマとガラスマの使い勝手について、興味深い調査が発表された。
ネットマーケティングのアイシェアによると、20代~50代までのスマホユーザー736名に顧客満足度を100点満点で調査したところ、80点以上の点数をつけたグロスマユーザーは64.4%に対し、ガラスマユーザーは36.7%と、27.7ポイントもの差があることが明らかになった。それぞれの不満点については、グロスマ・ガラスマともに「バッテリーの持ちが悪い」が1位。そのほか、グロスマでは「日本独自の機能が付いていない」(30.6%)、「文字が入力しづらい」(21.8%)、ガラスマでは「突然再起動や強制終了するなど不具合が多い」(34.2%)、「タッチパネルの反応速度が遅い」(30.4%)などの理由が挙げられた。
そのほか、購入時に海外メーカーか国内メーカーか気にした、と答えた人はグロスマユーザーで27.7%、ガラスマユーザーで59.6%と差がつき、日本メーカーにこだわる人が多いという結果も裏付けられた。一方で冒頭の母のように、使い始めてからガッカリしたと答えた人はグロスマユーザーで9.9%、ガラスマユーザーでは27.0%となり、ややグロスマ側に軍配があがった。