ビットコインの価格は著しく上昇しており、過去最高値を更新しつつある。
一方、ビットコインが11月に再び分裂する可能性が高まっている。8月の分裂のときとは違って、今回の分裂には、「リプレイアタック」という深刻な問題がある。これは、分かりにくい問題であり、かつ状況は不確実だが、軽視したり無視したりすべきではない。
「スケーリング」問題での対立
7月の決着と、分裂
8月にビットコインが分裂したが、その背後には、「スケーリング」の問題がある。
ビットコインの取引処理能力は低いので、取引処理能力をいかに拡大するかが議論されてきた。
これについては、すでにこの連載で書いてきたが、その後の経緯も含めて要約すれば、つぎのとおりだ。
解決策として、大きく分けて2つの方向が提案されていた。
第1は、取引を記録するブロックのサイズを拡大するもの。これを支持していたのは、主として大手マイナー(ビットコイン発掘者)だ。