AIスピーカーが家に来ると、生活はどれだけ変わるか?Amazon Echo(左)とGoogle Home

 2017年内にAmazon Echoが日本に上陸する。この発表を皮切りに、Google Home、LINEのClova WAVEの発表が相次いだ。AIスピーカーなどと呼ばれているが、AIエージェントとの対話によって商品を購入したり家電を制御したりするデバイスとサービスがいよいよ日本でも本格化する。

 Amazon Echoは、2015年に米国で一般販売が始まるとまたたく間に市場へ広がり、アニメ番組にもAmazon Echoが登場。キャラクターと会話する場面がでて来るくほど。キャラクターがAlexa(Amazon Echoが接続するクラウド上のAI)に呼びかけると、自宅のAmazon Echoが反応するという動画がSNSにアップされるなど浸透している。

AIスピーカー乱立でブームが起きている

 日本ではIoTブームでクラウドにつながった家電が話題となり、2017年末から2018年にかけて「AIスピーカー」が市場やメディアを賑わすことになりそうだ。

 ところで、Amazon EchoやClova WAVEなどは、AIスピーカー、スマートスピーカーと呼ばれることが多いが、具体的には人間の声を認識するためのマイクと、クラウドと通信するためのネットワークモジュールが搭載されたネットワーク端末である。通常、これらのハードウェアにはAIは搭載されず(例外はあるが)、クラウド上のAIと通信することで、持ち主の命令を認識して買い物や機器の制御、アプリの操作などを行う。