米グーグルとLINEが人工知能(AI)を搭載したスピーカーを国内で発売した。米アマゾンやソニーも年内の発売を控えており、スマートフォンの次の市場を狙う各社の競争が激化している。(「週刊ダイヤモンド」編集部 大矢博之)

グーグルのAIスピーカー「グーグルホーム」(右)とLINEの「クローバウェーブ」。デモを体験した限りでは、グーグルホームの方が音声認識能力は高かった Photo by Hiroyuki Oya 拡大画像表示

 米国市場の覇者が日本に上陸する前に、いち早くリビングルームの“一等地”を確保したい。そう感じさせるライバルたちの動きだった。

 10月5日、米グーグルと通信アプリ大手LINEが東京都内で相次いで記者会見を開き、人工知能(AI)を搭載したスピーカーを国内で販売すると発表した。

 AIスピーカーは人間の声を認識し、音楽やニュースを流したり、家電を操作したりすることができる端末だ。米国での出荷台数は1000万台を超え、飽和を迎えつつあるスマートフォンの次の市場として競争が激化している。

「ユーザーの質問に答えることや、長年研究を続けてきた音声認識が得意分野だ」

 グーグルが6日から国内で発売を始めたAIスピーカー「グーグルホーム」(1万4000円、税抜き)。徳生裕人製品開発本部長が5日の会見でこう胸を張ったように、業界関係者を驚かせたのは日本語の認識能力の高さだ。雑音がある中でも聞き取る能力が高く、事前に登録しておけば6人の声を聞き分けることもできる。

 ある音声認識AIの研究者は「検索が本業のグーグルは、人が情報を得たいときにどんな聞き方をするのかという、巨大なデータを持っている」ため、英語と比べ難しいとされる日本語でも高性能のAIを実現できたとみる。