なぜ「年収600万円」なのか

 筆者は、縁あって結婚に関する原稿を書く機会があるので(連載「山崎元の男と女の婚活経済学」)、ネットなどで結婚に関連する話題によく目が行く。その際に、何となく気になっていた数字が「600万円」だ。どうやら、多くの独身女性が結婚する相手に求める年収の条件が「600万円以上」であるらしい。

 生活の漠然とした実感として、年収600万円くらいあると、専業主婦でもそこそこの生活が成り立つのではないかという感覚があったが、なぜ600万円がレベル感なのかについては確たる根拠を持てずにいた。

 このたび、この疑問をスッキリ解消するとともに、結婚するかしないかを含めて人生の戦略を構築する上で大いに参考となる書籍「『逃げ恥』にみる結婚の経済学」(白河桃子、是枝俊悟著、毎日新聞出版)に出合った。