試しにテレビは立って見てみよう
興味ない番組は消し行動的に変わる!

 誤解せずに、覚えていていただきたいのは、「座ること」と「立つこと」を比べると、活動量はあまり変わらなそうに思うかもしれませんが、実はまったく違うことです。

 じっと座っていると、足の筋肉は動かず、寝ている状態とほぼ変わりません。ところが、立ち上がれば筋肉が瞬時に動き、立った姿勢を維持するために足の筋肉はそのまま持続的に働きます。

 しかも、行動科学的に見ると、「立てば動きたくなる」のがヒトの絶対的な習性です。立つことは、「座ること」と「動くこと」の中間の行為で、立つことを入口に、歩く、走るなどの積極的な身体活動へとつなげやすくなるのです。

 試しにテレビを視聴する際に立ってご覧になってみてください。CMになれば何か小さな用事を済ませるために動く、内容に興味がなければテレビの前から移動して別の行動を起こすなど、デンと座ったまま視聴している時とは違う行動パターンになるはずです。

 座っていると、内容に興味がなくてもダラダラ視聴を続けてしまったり、とりあえずリモコンでチャンネルを適当に変えて、適当な番組を視聴したりしていた、それまでの自分とは違うことに気づくことでしょう。

 子供たちも同じで、立てば運動量は自然と増えます。パソコン台を立ち机にして椅子を撤去すれば、子供たちがネットや動画サイトを見る時間も自然と減るかもしれません。

 座りがちな子供を立ち上がらせるには、学校でも家庭でも大人が積極的に働きかけ、立つことを習慣化する工夫も必要です。「勉強はじっと座ってするもの」といった価値観の転換も必要でしょう。するとますます活発に動くようになり、運動量が増えれば学力にもよい結果があらわれるでしょう。

 子供も、大人も、立って動くことが、快活な人生につながります。
 座りすぎを改め、自分の足で大地にしっかり立って、脳を十分に刺激しましょう。