Wi-Fi無料でロッカーも完備
それでも「ドヤよりきつい」

 記者も出張時に約2週間、この「1泊1980円ホテル」に宿泊したが、都心から近い立地でもあり、ただ宿泊だけの目的なら使い勝手はいいかもしれない。

 例えば、約半畳程度のロッカーが宿泊客一人ひとりに用意されている。ゴルフバックが4つ程度入る大きさだ。長期滞在の荷物にも十分対応できる。鍵がかけられるので貴重品も保管できる。

ベッドルームは、ほかのカプセルホテルに比べてやや狭め。男性だと、寝返りを打つのがやっとで、「ドヤよりも住環境は厳しい」との声も

 ただ、プライベートスペースであるベッドルームは、都内にあるカプセルホテルに比べてやや狭い。身長175センチ・体重80キロの記者が寝ると、寝返りは打てるが、起きると頭を打つか打たないか…といった感じだ。狭いところが苦手な人には向かないかもしれない。

 Wi-Fi完備で使用料も取られない。年代を問わずベッドルーム内でオンラインゲームに興じている向きが多かった。

 宿泊客で岩手県から3週間の滞在予定で東京にやって来た建設作業員だという50代男性が語る。

「正直、ドヤよりも住環境は厳しい。でも、安さには代えられない。いくら都内での滞在費は会社負担だといっても、あまり高額だと、また次の機会に使ってもらえるかどうか、わからないからね」

 たしかに、記者よりも一回り大柄に見えたこの50代男性にとっては、寝返りひとつ打つのがやっとというベッドルームは、ややキツいだろう。しかし、小柄な女性にとっては、さほど苦にならないようだ。就活のために九州からやって来たという20代女性が語る。

「寝るだけならそんなにキツくはないです。ベッドで座りながらパソコンを広げて作業もできます。1泊1980円(税抜き)ですが、連泊すれば割引もあります。ポイントサイトも使ったので、10日間で実質1万5000円で済みました」

 男性と女性は、それぞれ専用フロアに分かれており、それぞれのフロアでは男女が鉢合わせになることはない。前出・20代就活中女性は言う。

「他の人と話す機会はまずありません。屋上にでも行かない限りはないですね」

 喫煙所兼ロビーとしても利用されているこの屋上には自動販売機が置かれており、缶ジュースや缶ビール、カップラーメンも買える。