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「引きこもり」するオトナたち

引きこもるのは“家”だけではない
今も居場所を探し漂流するある若者の半生

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第88回】

 「引きこもり」と聞けば、家や部屋の中にこもってしまって、外に出られないというイメージがある。

 しかし、引きこもる人の中には、家の居心地が悪ければ、車の中にこもる生活や、ネットカフェ難民のような生活、さらにはホームレスのように路上で寝泊まりするケースまである。

 なぜ家があるのに、ホームレスのような生活に走るのか。本人に、その理由を聞いてみると――。

電磁波?嫌がらせ?それとも幻聴?
下の階の住人が気になり眠れない!

 東京都内に住む30歳代の後藤俊夫さん(仮名)は、就職活動に失敗。アルバイトを転々とする生活を送ってきた。

 その後、首都圏にある実家を離れ、都内のアパートで1人暮らしを始めた頃から、ある異変に悩まされるようになる。

 夜、布団に入ると、パチッと下から突き上げられるように、何か「電磁波のようなもの」による圧力を感じるようになったのだ。

 「下の階の住人が自分の部屋に向かって、棒のようなもので突っつく嫌がらせをしているのではないか」

 後藤さんは当初、そう思って、アパートの下の階の住人を訪ねた。しかし、何度呼び鈴を押しても、気配を感じるのに、ドアを開けようとしない。

 下の階の住人は神経質そうな感じの女性で、毎日のようにマットを天日干ししている。しかも、その女性は、1日中、家の中にいるようだった。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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