ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

意外と今も有効なコミュニケーション手段? 
30代の約半数がお歳暮を贈る予定アリ&検討中

梅田 カズヒコ
【第55回】 2011年12月13日
著者・コラム紹介バックナンバー

 私は不精者なのでお歳暮を贈ったことがないのだが、それでもお歳暮をいただく機会はある。達筆な字でメッセージが添えられていたりしようものなら、感謝と同時に申し訳ない気持ちになるものだ。さすがの私でも、来年からはお歳暮とお中元を贈れるような“いかしたオトナ”になりたいな、とふと考えてしまう。結局、年賀状を送るにとどまるのだけど…。

約半数がお歳暮贈る予定アリ。
20代では28.9%と低調な結果に

 さて、そんな私が意外だと感じたのは、アサヒグループHDによる20歳以上の全国男女654人を対象にしたアンケート調査だ。この冬、お歳暮を贈るかどうかについて聞いたところ、「送る予定がある」が42.7%。「検討中」が12.2%。「送る予定はない」が45.1%ということになった。“検討中”の人をどちらに加えるか意見が分かれるところだが、約半数がお歳暮を贈ることを前向きに検討している模様だ。

 気になるのは世代別の回答。やはりというか50代・60代は送る予定があるという人の割合が高いが(50代は62.3%、60代は73.7%。いずれも「予定あり」と「検討中」の合計)、社会人になってまだ数年の20代は28.9%と低調だった。

 一方、これから社会の中核を担っていく30代で「予定あり」と「検討中」と答えた回答者の合計は53.2%となっており、意見が真っ二つに分かれていた。この結果、私としては意外と率が高いと思ったのだが、いかがであろうか。

今も昔も変わらないお歳暮の人気の商品
しかし、購入方法に変化が…

 では、お歳暮ではどんな商品が人気なのだろうか?もらって嬉しいギフトを調査したところ、1位はビール(27.1%、複数回答含む。以下同様)、2位は商品券(13.5%)、3位はハム・ソーセージ(11.5%)となった。「いつでも食べたい(飲みたい)ときに消費できる品」というのが理由だろう。加工肉やアルコールは日持ちするし、商品券は使いたいときに使用できる。時期を選べると言うことは、最近は年末や年始に海外旅行に出るケースが増えているのも要因かもしれない。4位以下は「お菓子・デザート」、「産直の魚介類」、「産直の野菜・果物」、「地酒」、「カタログギフト」など続く。今も昔もあまり代わり映えはしないようだ。

 一方で購入方法には時事性がはっきりと現れた。1位は「デパートや百貨店の店頭で注文」(44.8%)となったが、2位は「デパートや百貨店のインターネットで注文」(25.1%)となり、専門店のインターネット(10.9%)、スーパーマーケットのインターネットサイト(3.6%)と合わせて約4割の人がネットで注文を済ませていることになる。確かにこういう時ほどインターネット時代を便利だと思う機会はないかもしれない。

 今年らしい兆候としては、お歳暮選びで大事にするポイントとして、1位の「いくつあっても無駄にならないもの」(28.1%)の次に「安全・安心」が24.2%と2位に。もちろん、健康志向は以前から高まっていたが、今年は震災の影響もあるかもしれない。ちなみに、お歳暮の予算は3000円台と5000円台が大多数を占めた。

贈る相手は両親・親類が上位
恩師や仕事関係は伸び悩む

 最後に、誰にお歳暮を贈るか、という回答で最も多かったのは両親(54.0%)。2位は親類(51.0%)となっており、恩師(13.1%)、仕事関係(18.9%)は意外と伸び悩んだ。私はお歳暮と言えば恩師や仕事関係のイメージを思い浮かべるが、それも少し古い考え方なのかもしれない。確かに利害が発生する仕事関係では、お歳暮は好まれなくなってきているような気も…。賄賂だと思われかねませんからね。どちらにしても下心を持たず、送りたい人に素直に贈るのがお歳暮の醍醐味と言えそうだ。

(プレスラボ 梅田カズヒコ)


この記事に関連した読者調査の投票結果を見る
(投票期間は終了しています。)

関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


ザ・世論~日本人の気持ち~

価値観が多様化し、隣の人の考えでさえ分かりづらい現代。注目のテーマについて、みんながどう考えているか気になるところだろう。この連載では様々な統計、調査結果等を取り上げ、その背景にあるトレンドや人々の意識を分析。現代の「日本人の気持ち」=「世論」を探っていく。

「ザ・世論~日本人の気持ち~」

⇒バックナンバー一覧