T5にはオプションで電子制御エアサスペンションが搭載できる。5つのモードがある。「ダイナミック」だと車高が20ミリ低くなり、同時にステアリングレスポンスがより高くなる。

「オフロード」モードを選ぶと、ラフロードでの走行を考慮してステアリングレスポンスがやや曖昧になるいっぽう、車高は(コンフォートに対して)40ミリ上がる。

 全体としてはどのモードでも車体のふわふわ感はなく、しっかりとしたフラットライド感があるのにも感心した。より高価なSUVを操縦しているのと同等の感覚だ。

 インテリアの仕上げも、大きな魅力になっている。まず薄型シートの出来のよさだ立体的な造型で見た目もよい。さらに300キロ以上走り続けてもまったく疲れなかった。

 

(左)T5 AWDでも上級グレードの「インスクリプション」を選ぶとリアシートヒーターが装備される。(右)バウアース&ウィルキンスのスピーカーを使った1100wのハイファイオーディオ(オプションで42万円)はいい音を聞かせてくれる

 

 日常的な装備としては、タブレット型のセンタースタックディスプレイの採用も注目に値するといえる。XC90で初導入され、昨今のボルボ車の代名詞になった感もあるシステムだ。

 タッチ式で(手袋していても使える)、インフォテイメントシステムの操作やクルマのドライブモードなどの設定が行える。

 

モニターはタブレット端末のように指の動きで画面が切り替わっていく

 

 使うひとにやさしいクルマなのだ。そこがアワードにもっともふさわしい長所といってもいいかもしれない。