岡田元日本代表監督とメルカリ社長が語り合う、スポーツビジネス無限の可能性Photo by Youhei Kurihara

メルカリは今年4月、鹿島アントラーズとクラブオフィシャルスポンサー契約を結び、スポーツ業界に進出。試合後に選手の愛用品を出品するなどの新たな試みで、スポーツ界に新風を吹き込んでいる。Jリーグ入りを目指すJFLのFC今治は5000人収容の新スタジアムを完成させるとともに、「フットボールパーク」として周辺施設を巻き込んだ新しい観戦モデルを提示しようとしている。スポーツビジネスとは何か、スタジアムビジネスとは何か。岡田武史オーナーと小泉文明社長の熱いトークセッションは続く。(文/スポーツライター二宮寿朗、企画編集/武田鼎・FIREBUG)

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ビジネスとして成立させるために
スタジアムを自分たちで建設

小泉文明(以下、小泉) これまでスタジアムは、主に自治体が作ってきた中で、岡田さんは自分たちで作ったんですよね。スタジアムを自分たちの思い通りにするというのは、ビジネスとして発展性があると思います。今年9月にオープンしたばかりですが、これからが面白いんじゃないですか。

岡田武史(以下、岡田) スタジアムを思い通りにできなかったら、スポーツビジネスはできません。行政に作ってもらうと、いろいろと縛りが出てきますからね。プロ野球、横浜DeNAベイスターズの南場智子オーナーとは旧知の仲ですが、球団がスタジアムを買収したのも、思い通りにやりたいからだと聞いています。そもそもIT企業の立場から見て、小泉さんはスタジアムビジネスに可能性を感じてますか。