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林總監修 ビジネスストーリーで学ぶ会計入門

財務諸表から見える企業業績

週刊ダイヤモンド編集部
【第5章】 2007年10月11日
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いくら売れればいいか
損益分岐点の算出

 このあとは、財務諸表の活用法を解説していこう。

 まず、「1ヵ月にカレーをどれだけ売ったら収支トントンになるか」ということを考えてみよう。経営用語でいうところの「損益分岐点」だ。その際の売上金額が損益分岐点売上高。求め方は簡単だ。

 費用を2種類に分けて考える。製品の生産量に比例して増加する変動費(材料費)と、生産量に関係なくかかる1ヵ月の固定費(その他業務にかかった費用)だ。竹井に聞いたところを、まとめてみた(次頁図参照)。

 今、仮に一皿も売れなかったとしよう。この場合、固定費の153万円だけ赤字となる。

 一皿だけ売れたとすると、算出式よって得られる利益、これを「限界利益」と呼ぶが、算出式はすなわち一皿販売価格の500円-160円(一皿分の材料費合計)=340円。これだけ固定費分の赤字が減る。

 そこで、153万円を340円で割ると、4500(皿)。つまり、4500皿売れると、収支トントンになるとわかるのだ。

 この関係を図式化すると、次頁の図のようになる。

 図(1)は横軸xに売上高、縦軸yに費用を取ったグラフで、固定費はどれだけ売上高が増えても一定だから横に伸びる直線グラフ。

 図(2)は、一皿売れたときに得られる限界利益のグラフ。横軸xに売上高、縦軸yに利益を取った。一皿500円の売上高ごとに340円の利益が上がるから、傾きは340÷500=0.68。売上高に対する限界利益の比率で、限界利益率という。

 図(3)は、図(1)と図(2)を重ね合わせたもの。限界利益線が、固定費の横線と交わった点が損益分岐点売上高だ。

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