iDeCOで所得税と住民税が安くなる!

 iDeCOのメリットに「掛金を払うとその年の所得税と住民税が安くなる」とあるのは、掛金が「所得控除」の対象となり、手取りが増えるからです。

 「控除」とは「税金を計算するうえでの『経費』のように差し引けるもの」。同じ収入でも控除が多いほうが税金は少なくなるので、iDeCOに加入すると、しない場合に比べて税金が安くなるということです。

 下の表は、会社員の3つのケースです。たとえば、年収300万円のAさんは月に1万2000円の掛金で節税額は年2万1900円です。
 年収の高いCさんは月に2万3000円積み立てると、節税額は年8万3900円にもなります。

 貯金をして税金が安くなるということは、その分お金が増えるということ。表中の「節税額を利回りで考えると」の欄にあるのは、掛金に対しての節税額の割合です。金融商品としてみると、魅力的ですね。

iDeCO(イデコ)で税金が安くなる=手取りが増える!

iDeCO=個人型DCは誰でも始められる

 iDeCOは2017年1月より、20~59歳の人なら誰でも加入できるようになりました。
 iDeCOとは、国の年金だけでは足りない老後資金を「税金メリット」のある仕組みを使って積み立てていく制度です。 利用する、しないは自由。加入する場合は自分で窓口となる金融機関を選び、加入手続きを行います。

 金融機関によって、手数料や取り扱う金融商品は異なります。口座開設後は、毎月自分で掛金を出して、投資信託や預貯金などで運用していきます。掛金は月額5000円以上1000円単位で設定できます。

 老後資金作りを目的としているため、その貯めたお金を引き出せるのは60歳以降という制限があるのも特徴のひとつです。運用したお金は、将来、一時金か年金方式で受け取ります。

 選ぶ商品にもよりますが、自分が出した掛け金よりも増える場合もあれば、減る場合もあることを知っておきましょう。