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カイゼン!思考力

まあ数字は良いことだし――対応バイアス

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第78回】 2012年1月6日
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陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、「対応バイアス」を取り上げる。

――問題です

 以下のAさんの問題は何か。

 Aさんはある会社の企画室長。B君とC君のどちらを係長として昇進させるか検討している。企画室は営業などとは違って数字での評価がしづらいことから、人事考課については、業績の評価よりも、能力や態度に関する評価を重視していた。

 「この360度評価(部下や同僚、上司など、様々な関係者の視点を取り入れ、多面的に行う人事評価)を見ると、B君の方がC君よりもかなり評価が高いな。自分から見ると2人に遜色はつけにくいけど、いつも近くで見ている人間の意見だからな。やはりB君の方を係長にしようか。でも、B君のいるDチームはいつも相互評価が甘い傾向がある気がする。それに対して、C君のいるEチームはやや厳しめだ。額面通りに受け取っていいものか…。それにしても、5点満点で0.8点の差がある。0.8点か…。やはりこの差は大きいな。やはりB君の方を係長にするか」

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


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ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

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