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中谷彰宏の人生道場

その企画をやりたい根拠は、
100も200も出す。

~ プラス1%の企画力 No.008 ~

中谷彰宏 [作家]
【第18回】 2008年3月10日
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『中谷彰宏の人生道場』テーマ第2弾は、「企画力」です。企画力と一言でいっても、「本当の企画力とは何か」をわかっている人は多くありません。企画した“つもり”になっている人が非常に多いのです。人に感動を与えたり、人を楽しませたりできる、質の高い企画を生むためには、「1%でもいいからプラスしたい」という強い思い入れが重要。これまで、数えきれないほどの企画を自ら作り、またさまざまな人たちの企画も見てきた経験を持つ中谷彰宏が、「本当の企画力とは何か」を伝授します。


その企画をやりたい根拠は、
100も200も出す。

 説得する時、「相手はわからない」と前提します。

 相手に伝わらなくて「信じられない」と言う人は、自分の反省が何もありません。「信じられない」と言った時点で、反省を放棄しているのです。

 このアプローチでは説得できないとわかったら、別のアプローチに変えてみます。「あの人はなんであの感覚的な企画を通せたんだろう」と考えることです。誰を説得するかによって、その人にわかるボキャブラリーで、その人の好きなものの範囲で説得するのです。

 私は、いつもこの人は次に誰を説得するのかということを考えます。
 
 課長は、アイデアをもらった時に部長を説得する理由と根拠を探しています。ですから、「部長さんにはこう言ったらどうでしょうか。なぜこれをやるかというと、大きく分けて理由は3つ」と提案するのです。自分が相手を説得するのではありません。相手がその上を説得する材料を自分が出しているのです。

 これは無限に考えなければなりません。

 やりたい根拠を100も200も出さなければ、それを「やりたい」とは言えません。なんとなく感覚で「やりたい」と言うのは、ただのお客様です。

 お金持ちになるためには、お客様にサービスを提供する側にまわることです。サービスを受ける側の理由は、好き嫌いだけでいいのです。

 ところが、サービスを提供する側が好き嫌いだけでやっていると、1個が当たった時に第2弾を成功させることはできません。なぜ当たったかがわからないのが、最も危険な状態です。

 ここで「根拠は何だ」「なんでこれをやるんだ」「どういうふうにやるんだ」「どれだけ儲かるんだ」「コストは?」「デメリットは?」「リスクは?」とさんざん千本ノックを受けることで、その企画がより具体的な形になるのです。
 
 先へ行って行き詰まる問題を事前に叩かれておくことで、当たった時に第2弾がすぐ出せるのです。感覚的にやったものは、なぜ当たったかもわかりません。

 第2弾もまた感覚的にやってしまうので、第1弾の儲けを吐き出してしまうことになるのです。

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中谷彰宏 [作家]

1959年4月14日、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。博報堂で8年間CMプランナーの後、株式会社中谷彰宏事務所設立。ベストセラー「面接の達人」シリーズを含め、著書多数。中谷彰宏公式ホームページ
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