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「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?

新成人の頃に思い描く結婚観はなぜ打ち砕かれるか?
社会の荒波に揉まれて辿り着く結婚の“理想と現実”

宮崎智之 [フリーライター]
【第22回】 2012年1月16日
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今年の新成人が抱く複雑な感情
より現実的な結婚観を持つ女性たち

 去る1月9日、全国各地で成人式が行なわれた。総務省統計局の発表によると、今年の新成人は約122万人(男性62万人、女性60万人)。人数は年々減少しており、最も新成人の数が多かった1970年の半数を初めて割り込んでしまった。

 2011年は、東日本大震災や原発事故が発生。経済の低迷が続く中での成人式だったため、複雑な思いを抱きながら式に臨んだ新成人も多かったことだろう。

 結婚情報サービス・オーネットの調査によると、「親世代に比べて、今後の自分の生活は悪くなる」と感じている新成人は52.0%。前年より6.6ポイントも伸びており、将来への不安が広がっている現状がうかがえる。

 もちろん、「自分たちで未来を変えるんだ」という前向きな新成人も多いが、全体的なトレンドとしては、先行きの見えない未来に不安を感じるムードが蔓延していると言ってよさそうだ。

 そこで気になるのが、新成人たちの「結婚観」である。結婚の意向がある新成人は前年度比0.6ポイント減の80.5%(「結婚したくない」が19.5%)。例年と比べて特に低い数字だとは言えないものの、気になるのが男女の値が逆転したことである。

 データを詳細に見てみると、男性は前年より2.8ポイント増の81.1%。一方、女性は3.9ポイントも減少して、80.1%となっているのだ。これは、より厳しい経済感覚を持っている女性が、現状に対して敏感に反応したことが一因だと考えられる。

 と、ここまでデータを基に新成人の現状認識について見てきたが、残りのスペースを使って長々と「若者論」を述べることは本意ではない。著者自身、新成人の頃と現在とでは、考え方がまるっきり変わっているからだ。

 ということで、今回は周辺に聞き取り調査をし、新成人時代に描いていた結婚観と現実の「ギャップ」について聞いた。読者の皆さんも初心にかえって“あの頃”自分がどう思っていたのか、今一度思い出していただきたい。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?

日本は「結婚受難」の時代に突入した。街やオフィスには、「出会いがない」と焦る独身者や「結婚に疲れ果てた」と嘆く既婚者が溢れている。一昔前の日本人なら誰しも得られた「結婚」という当たり前の幸せを、得ることができない。夢や希望を失った「ロス婚」(ロスコン)な人々が増殖する背景には、いったい何があるのか? 婚活や結婚生活に悩みを抱える人々の姿を通じて、「日本人の結婚」をいま一度問い直してみよう。

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