Photo by Kenichi Suzuki

トヨタ自動車の豊田章男社長がアメリカ・ラスベガスで開催された家電展示会、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で、次世代のモビリティサービス専用EV「e-Palette コンセプト」を自ら発表した。実際に内容を見ると、ドイツの積極的なEVシフトの動きに対するトヨタの“カウンターパンチ”といえるほど画期的なものだ。その理由を解説する。(モータージャーナリスト 鈴木ケンイチ)

トヨタの豊田章男社長がCESで自ら発表
次世代のモビリティサービス専用EV

 2018年1月8日より11日にかけて、アメリカのラスベガスにおいて家電展示会であるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が開催された。家電とはいえ、自動車関連の展示も多く、トヨタをはじめ多くの自動車メーカーやメガサプライヤーが参加。電動化技術やコネクテッド、自動運転技術など、最先端のエレクトロニクス技術を紹介している。

 ところが今年は、ドイツ勢の元気がなかった。EVや自動運転を強気で推すフォルクスワーゲンやアウディが不参加。メルセデスベンツは次世代インフォテイメント「MBUX」の発表がメイン。EVシフトを喧伝するドイツ勢としては、いささか寂しい内容であった。

 一方、トヨタは豊田章男社長が次世代のモビリティサービス専用EV「e-Palette コンセプト」を発表した。東京モーターショーでは登壇なしの章男社長が、CESには颯爽と登場する。それだけでも力の入れようがわかる。

 また、実際に数多くのプレスカンファレンスが行われるCESであるが、章男社長のスピーチは饒舌でユーモアがあり、人目を強く引き付ける。そして、なによりも内容が強烈であった。