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エコカー大戦争!

ホンダのスーパーカー「NSX」復活決定!
世界発表の場で起こった二度の「どよめき」の真相

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第99回】 2012年1月17日
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アメリカのプレスからの
想定外の大きな反響

 2012年1月9日月曜日、北米国際自動車ショー(通称:デトロイトショー)のプレスデー初日、14時50分。「アキュラ」ブースでどよめきが起こった。

「NSXコンセプト」登場の瞬間。「NSXコンセプト」発表で、記者の写真撮影に応じる、本田技研工業・伊東孝紳社長。
Photo by Kenji Momota

 どよめきの輪の中心にいたのは、ベールを脱いだ瞬間のアキュラ「NSXコンセプト」だ。全長×全幅×全高=4330mm×1895mm×1160mm、ホイールベースが2575mm。そのフォルムは、とても美しかった。ホンダらしい躍動感が凝縮された、見事な機能美だった。

 同車に寄り添うように立つのは、本田技研工業の伊東孝紳社長。同氏は「してやったり」の表情だ。

 「NSX」は、ホンダの最高級スポーツカーだ。初代「NSX」はバブル期真っ只中の1990年に登場。オールアルミボディの軽量さと、レーシングカーのような運動特性を誇った、日本自動車史における名車の一台だ。実は伊東社長、ホンダの若きエンジニアだった頃、NSX開発チームの一員だった。今回の「NSXコンセプト」発表の舞台では、その当時の開発チーム集合写真を披露し、「NSXとはいかなるモノか」を熱く語った。

 そして初代「NSX」開発から25年後の2012年、「NSXコンセプト」は四輪駆動ハイブリッド車となった。ミッドシップマウントされたV型6気筒ガソリンエンジンはホンダのハイブリッドシステムIMAを介し、後輪を駆動する。さらに、フロント二輪それぞれを電動モーターで駆動する。

 実は、ホンダが次世代「NSX」の方向性を世に問うのは、今回が2度目だ。1度目は、2005年の初代「NSX」生産中止の2年後、2007年のデトロイトショー。そこで、アキュラ「アドバンスド・スポーツカー・コンセプト」を世界初披露した。だが、同車登場の瞬間、詰めかけたメディアの面々は互いに顔を見合わせ、首を傾げた。

 そのフォルムは、なんとなく大味。まるでアメ車。GMシボレー「コルベット」のようなロングノーズ。ホンダのDNAが全く伝わってこなかったのだ。その後、リーマンショックを“言い訳”として、次期NSXプロジェクトは凍結された。そうした伏線があるからこそ、今回の「NSXコンセプト」発表が大いに盛り上がったのだ。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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