「確定申告なんてカンケーなし」と思っている人も、「もっと節税したい…」と思案中の人も、まずは税金でソンしないための確定申告のキホンを確認しておこう!

震災で寄附をした人も要チェック!

 「税金って会社が計算してくれるもんでしょ」──そう思い込んでいる人はいないだろうか。さにあらず! 会社員でも申告をすることで、トクをする可能性がある。

 通常、毎月の給与から所得税が天引きされている会社員は、年末調整で会社が払いすぎた税金を戻してくれたり、足りない分は納付してくれたりする。

まず、自分が確定申告をすべきなのかを確認しよう!

 しかし、「家を買ったので住宅ローン控除を受けたい」「高額な医療費を払ったので医療費控除を申告したい」といったケースまでは面倒を見てくれない。自分で申告する必要があるのだ。

 また、投資で大損した人も申告をすることで、後々メリットがある。「損失の繰越申告」をしておけば、今年以降に利益が出た際に損失と相殺できるからだ。「個別株では大失敗したけど、最高値を記録した金ETFでは大儲け!」というような人も、損益の通算で税金を減らすべし。

 また、昨年は東日本大震災で寄附をした人も多いだろうが、税金が還付される可能性がある。対象となる震災関連の寄附金は、通常の寄附金よりも控除額が大きい。要チェックだ。

 無論、副業などで20万円超の収入があった人も要申告。うっかりサボるとペナルティが科される恐れも! 忙しい人はインターネットによる申告も可能だ。直前で慌てないように準備は早めにしておきたい。