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発想トレーニングの辞典、『アイデア・バイブル』
【第2回】 2012年2月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
マイケル・マハルコ,加藤昌治,齊藤 勇

「前提条件」にとらわれた5匹のサルのお話

「前提逆転」発想法で常識の枠を外す

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何かを考えようとするとき、私たちは「当たり前のこと」と思い込み、無意識のうちに前提条件に縛られていることが多い。連載第2回では、これを示す寓話と、前提を逆転させる発想トレーニングを紹介する。
 

9つの点を一筆書きで結ぶには?

 多くの場合、前提とはあまりにも基礎的、根本的なもので、疑ってかかる気にもなれないようなことがある。図を見て欲しい。

 9つの黒い点を3本以下の直線、それも一筆書きで結ぼう。ペンを紙から離さないで9つの点を全部通るように。

 難問だ。たいていの人が2つの前提に囚われているからだ。

前提1 黒丸が囲まれた枠の外に線を延ばしてはいけない。
前提2 線はそれぞれの黒丸の中心を貫かなければならない。

 どちらの前提も、問いの中では全く触れられてない。2つの前提を疑ってかかれば、問題は簡単に解ける(答えは記事の最後に)。

 トーマス・エジソンが新しく従業員を雇う時、求職者を招いてスープを出したそうだ。その人がスープを味わう前に塩をかけた時点で、不合格となった。エジソンは、日常生活の中で思い込みを多く持っているタイプの人間は雇わなかった。発明王が望んでいたのは、自分で前提を確かめてから挑戦する人物だった。

 何事にも絶対的なものなどない、と知ることが重要だ。

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マイケル・マハルコ(Michael Michalko)
世界的に有名な創造性開発の専門家。ドイツの研究所で独創的思考法を収集・研究。米軍在籍時にはNATOの情報専門家チームを率いて数多くの解決策をもたらした。退役後はCIAと契約、創造的思考法の教育に携わるほか、個人から大企業までを対象にワークショップやセミナーを提供している。
 

加藤昌治(かとう・まさはる)
大手広告会社勤務。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画の立案、実施を担当。著書に『考具』(阪急コミュニケーションズ、2003年)、『アイデア会議』(大和書房、2006年)、『アイデアパーソン入門』(講談社、2009年)がある。
 

齊藤勇(さいとう・いさむ)
立正大学心理学部対人社会心理学科教授。文学博士。専門は対人心理学。テレビなどマスコミで活躍、心理ゲームを広める。著書『心理分析ができる本』(三笠書房)、『恋愛心理学』『外見心理学』(以上、ナツメ社)など多数。
 


発想トレーニングの辞典、『アイデア・バイブル』

創造性は誰もが生来持っているもの。難しく考えることはない。NATOやCIAで創造性開発を担い、企業でもセミナーなどで発想トレーニングを提供するマイケル・マハルコ氏。ベストセラー『考具』著者・加藤昌治氏が若かりし頃「辞書のように引きまくり、メモを書き込んだ」というマハルコの著書『アイデアのおもちゃ箱』が増補改訂、『アイデア・バイブル』として発刊されたのを機に、発想トレーニングのエッセンスを紹介する。

「発想トレーニングの辞典、『アイデア・バイブル』」

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