しばらくたったある日、オープンテラスのカフェで、ずんずんさんとお局様さんが、楽しそうにランチをしている姿が見られました。

お局様さん「それで旦那が深夜に帰ってきて、次の日昼まで寝てるわけよ。邪魔ったらありゃしない」

ずんずんさん「そうなんですね!! 旦那さんもがんばってらっしゃるんですね!!」

もうこの瞬間は、ずんずんさんはお局様さんのスーパーファンです。

お局様さんの家庭環境、旦那さんに対する不平不満、お子さんの塾のお迎えの時間に、部屋の間取り、果ては、彼女が夢中な韓流スターの動向まで、もう完璧に把握しています。

共通の話題は何かとかは、もうどうでもいいのです。
お局様は、話したいのです。

それに気づいたずんずんさんは、
相手が話したいことを話させてあげて、気持ちよくさせてあげる戦法
に出ることにしました。

お局様さんはハードな攻撃力を持っています。
普通だったら人は人に攻撃することはありません。それは本人の性質にもよるかもしれませんが、人の性質は環境に左右されます。

現状の環境、それは会社だったり家庭だったり、自分自身だったり、夫だったり、子供だったり、どれかしらに不満があって、そのはけ口として自分を攻撃しているのでは。

ずんずんさんは、そう思い、お局様さんの不満を聞く愚痴聞き係になることにしたのです。

さすが、ババア。
話を聞いてくれる人が今まで居なかったのでしょう。

功を奏したのか、今ではお局様さんがずんずんさんに嫌味を言うことが減ってきました。

「そう言えば…」食後のコーヒーを飲みながらお局様さんは続けます。

「隣の部署に新しい子が入ってきたわね」

ずんずんさん「あ! そうですね! 女の子が入りましたね!」

お局様さん「ずいぶん躾がなってないみたいだけど…」

SHI☆TU☆KE!!!!!!

ずんずんさんは、目を丸くしました。
何ということでしょう。

お局様さんの中では、若い女の子は犬猫と同じなのです。

お局様さんの眼光が暗く光るのをみながら、ずんずんさんはごくりとツバを飲みました。

ずんずんさん「そ、そうですかぁ!? まぁ、あそこの部署は課長が甘いですからね!!!」

はははー! と笑いながら、背筋に冷や汗が流れるのを感じながら、
ずんずんさんは、自分が生き残るために、笑顔で答えましたとさ☆

~今週のまとめ!~
1. お局様は偉いんです!
2. お局様対策にはお局様のスーパーファンになれ!
3. ババアキラーは聞き上手!


つづく☆