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AIJ投資顧問の暴走許した
“素人”顧客と金融庁の無策

週刊ダイヤモンド編集部
2012年3月12日
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 国内外に衝撃が走ったAIJ投資顧問の巨額年金毀損問題。目下、運用知識に乏しい旧社会保険庁(現日本年金機構)のOBが大量に厚生年金基金に天下り、彼らのつながりでAIJとの契約が広がったと取り沙汰されている。

 そんな中、厚年基金への別の拡大ルートが週刊ダイヤモンドの取材で新たにわかった。多くの厚年基金を顧客に抱える別の投資運用会社、タワー投資顧問の顧客を狙い撃ちにして営業展開していたようなのだ。

 高い運用実績で知られていたタワーだが、「このところ悪化していた」(タワーの顧客)。かつて同社に委託していたAIJのある顧客は、「AIJの販売会社が、タワーの運用手法をひどく批判していた。それを信じて変更した」と明かす。

 かくも簡単に厚年基金がAIJを信用してしまった背景には、深刻な年金の積み立て不足から、高利回りをうたうAIJに走らざるを得なかったとの事情もある。

 AIJが顧客に提供していた運用実績表を見ると、リーマンショックのあった2008年度でも7%強、過去10年間でマイナス運用だった年度はなく、なんと“勝率100%”だ。独自開発の「MI指数」という、「聞いたこともない数値に基づく運用手法」(機関投資家)が、それを可能にしているのだという。

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