新入社員が入社1日目に絶対やってはいけないことといえば、「遅刻」だ。その理由はなぜか。
『入社1年目の教科書』著者の岩瀬大輔さんが、右も左もわからないピカピカ新入社員にアドバイスする。 本記事では、ライフネット生命社長の岩瀬大輔さんの新刊『入社1年目の教科書 ワークブック』から、内容の一部を再編集し特別公開する。(まとめ/編集部)

※本文写真の新入社員Aさんはイメージです。

「入社1日目の遅刻」だけは絶対やってはいけない理由入社1日目は何があっても遅刻してはいけない

何があっても遅刻はするな!

新入社員Aさん
岩瀬大輔さん

新入社員Aさん(以下Aさん) 今日から入社で、新社会人生活がはじまります! 一番気をつけなければいけないことは何でしょうか?

岩瀬大輔さん(以下岩瀬さん) 遅刻ですね。なんとしても遅刻だけは避けたいところです。

Aさん 遅刻ですか? ちゃんと時間通りに出社することはあたりまえだと思っていました。

岩瀬さん 社会人になって毎日通勤をしていると、台風、雪、車両故障、人身事故、線路内に人が立ち入った。
 こうした理由から起こる電車の遅延に巻き込まれることがあります。このような状況の中、その路線で通勤している新人のあなただけが定刻通りに出社していたらどうでしょう。

Aさん なんか「ちゃんとしている人だな」と思われそうな気がします!

岩瀬さん そうですね。「今年の新人はきちんとしている人」という印象を持つのではないでしょうか。
予期せぬ大規模災害時や、やむを得ない事情があるときを除いては、不慮の事態にも対応できるよう、時間に余裕を持って行動することを心掛けましょう。寝坊は言語道断ですよ。

Aさん 飲み会の翌朝は自信がありません……。お酒が好きなので飲み過ぎてしまうもので……。

岩瀬さん 二日酔いで起きられなかったなどという言い訳もナシです。上司や先輩や同僚が何事もなかったように出勤していたら目も当てられません。

Aさん たしかにそうですね。自分が上司だったら、「酒は飲んでも飲まれるな!」とか言ってしまいそうです。

岩瀬さん 実は、新卒入社や転職初年度の社員に対して、受け入れる側が最初に持つのは、「優秀な人物かどうか」という視点ではありません。

Aさん 優秀さではないのですか? この新人はキレ者だろうかとか見ていると思っていました。

岩瀬さん そうではありません。実は……。