「好きを仕事にしたい」「もっとお金と時間が欲しい」「理想のライフスタイルを手に入れたい」……。あなたも、こんなことを心の中で願っていたりしませんか? どうすれば思い通りの人生を手に入れられるのでしょうか。このたび、ダイヤモンド社から『欲ばりなほど ぜんぶ叶う』を上梓した岩科茜さんは、結婚して子育て中の27歳のときに、時間なし、資金なし、人脈なしというゼロの状態から起業し、人気アパレルブランド「Myu」を立ち上げました。現在、リモートワーク中心の6人のスタッフと共に年商2億円を稼ぐ女性起業家が夢を実現するために必要なマインドと行動についてお伝えいたします。

「どっちがより楽しいか?」で考えればうまくいく

どうすれば、好きなことだけして、楽しく生きていけるのか?

 ここ最近、個人コンサルティングのクライアントさんから、よくこんな相談を受けます。

「どうしたら岩科さんのように、自分の好きなことだけをして、楽しく生きていけるのですか?」
「やりたいことを仕事にして楽しく生きていくには、どうすればいいのでしょうか?」

 そんなとき、私の答えは決まっています。

想像して、わくわくすることは全部やる。どちらのほうを選ぶべきか迷ったときは、真っ先に『どっちがより楽しいか?』で考えてみる」というものです。

 起業した当時、私は洋服のコーディネートを考えることが好きでした。さらに、息子のお洋服を考えることも大好きでした。そこで自分のお店を立ち上げようとなったとき、「楽しそうだから全部やる!」を実行したのです。

 最初は、婦人服とキッズ服、両方の販売を始めました。

 しかしオープンして間もなく、思った以上に注文が殺到して「仕入れ→撮影→販売→発送」という流れを婦人服とキッズ服の両方でこなすのが難しくなっていきました。サイズ展開が豊富なキッズ服は、予算的にも在庫を揃えるのが厳しいなと思い、いったん中止にしたのです。

 でも、心のどこかに「楽しそう」という気持ちがあり、起業9年目で、当時よりも大規模にキッズ服販売を再スタートすることにしました。同時に起業当時からの夢だったインテリアも始めることができたのです。

「キッズ服楽しそう」「インテリア楽しそう」。

 そう思い、何でもかんでも同時に始めても「楽しく気ままにビジネスを展開する」という自分なりのポリシーが守れません。タイミングを見計い、再度チャレンジしてみたら、結局、すべての目標を達成できるということもあるのです。

 だからこそ私は「自分が楽しいと思うことだけ」を、仕事にすることができているのです。

「~すべき」「~しなくては」という思い癖をやめる

「楽しいこと」を選ぶわけですから、あとで「間違ったな」と後悔することもないでしょう。

 仮に失敗したとしても、「楽しかったから、まっ、いいか」とか、「学ぶことができたし、次はもっと楽しんで挑戦しよう」という気持ちにもなれます。

 楽しいという気持ちはプラスのエネルギーを呼び寄せます。結果、楽しい人が集まり、もっと楽しいことができるようになります。つまり、好循環で仕事は回っていきます。

 ところが多くの人は、そんなに思い通りにいくわけがない、とネガティブにとらえがちです。

 一体、なぜでしょうか?

 それは、多くの人は「好き」「得意」「楽しい」より「~すべきこと」「~しなくてはならないこと」を優先しているからではないでしょうか。あなたも毎日の生活のなかで、常に「何をしなくてはいけないか?」を真っ先に考えているのではありませんか?

 好きなことをして楽しい人生を歩みたいはずなのに、「~すべき」「~しなくてはいけない」といった義務感で物事を優先していたら、楽しい仕事なんてできるはずがありません。

「すべき」が思い癖になると、「何をしたい」とか、「何が楽しいか」とかが、よくわからなくなってしまいます。

 私からのアドバイス。それは、「『したいこと』:『すべきこと』=8:2の割合」を目指していきましょう。

 そして「楽しいこと」「したいこと」に、アンテナを張ってみてください。それだけであなたの人生の流れが「理想の人生」に自然と変わっていくようになるでしょう。

 ぜひ、試してみてくださいね。

岩科 茜(いわしな・あかね)
株式会社Mchic (エムシック)代表取締役
ファッションブランド「Myu」オーナー

1983年生まれ。静岡県出身。高校中退。
東京、静岡でアパレル店員および店長を経験し、23歳で結婚を機に退社。
2児のママで専業主婦だった27歳のとき、個人事業主として起業。プチプラ+ハイブランドなどのおしゃれなコーディネートをSNSで発信し、働くママや子育て中のママから高く支持される。
2015年に株式会社Mchicを設立し代表取締役に。ママ目線の洋服作りが口コミやインフルエンサーの間で人気を呼び、ファッション誌とのコラボ企画や雑誌掲載、TV番組との衣装契約と大人気。リモートワーク中心のスタッフ6名と共に、婦人服と子ども服サイト6店舗を展開し、年商2億円に到達する。
現在、東京を中心に、「自分らしく起業して、楽しく自由に稼ぐ」をテーマとした講演やセミナー、コンサルティングを行う。
自分らしく、自由な働き方をサポートする起業プログラムは好評で、月商100万円未満のビジネスが、月商500万円以上のビジネスへと変わった等の成功者が続出。好きで得意なことを活かしたい起業家、OL、専業主婦といった多くの女性たちをサポートしている。インスタグラムフォロワー9000人。