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吉田恒のデータが語る為替の法則

リスクオン相場は曲がり角に。豪ドル/円も
ユーロ/円も下げそうだが、その違いとは?

吉田 恒
【第202回】 2012年3月28日
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 今回は、米ドル以外の主要な外貨の対円相場、とくに、豪ドル/円とユーロ/円について考えてみたいと思います。

 豪ドルは昨年秋から、ユーロは今年に入ってから、対円で、ともに上昇基調となっています。そして、豪ドル/円は半年、ユーロ/円は3ヵ月と、上昇基調が長期化しています。

 その中で、豪ドルは最大で2割以上、ユーロは15%もの大幅高となりましたが、さて、この動きはこの先も続くのでしょうか?

この半年間の豪ドル高は
NYダウの上昇とほぼ重なる

 まずは、豪ドルから考えてみたいと思います。

 豪ドル/円の上昇相場は、昨年10月初めから展開されてきたわけですが、それは「資料1」のように、NYダウの上昇とほぼ重なります。

 その意味では、この半年間の豪ドル高は、米国の景気回復を受けた米国株高を中心としたリスク選好、リスクオン相場の1つだったと言えそうです。

資料1

 そうであれば、豪ドル高が続くか、どうかは、この半年間続いてきたリスクオン相場が継続するか、否かを考えることが1つの手がかりになるでしょう。

NYダウは、短期・中長期ともに
上昇の警戒域に接近中

 続いて、「資料2」をご覧ください。これは、この半年間続いてきたリスクオン相場の主役といっても良さそうなNYダウの90日移動平均線からのカイ離率です。

 これを見ると、さすがに半年で2割以上の上昇相場が展開した中で、カイ離率が上がり過ぎ警戒域のプラス10%近くまで拡大していることがわかるでしょう。

資料2

 また、「資料3」は、NYダウについて長期の5年移動平均線からのカイ離率を見たものです。

 先に見た90日移動平均線からのカイ離率は、短期的な行き過ぎの目安となりますが、それに対して、こちらは中長期的な行き過ぎの目安になります。

資料3

 これを見ると、中長期的にも、NYダウは上がり過ぎ警戒域に接近してきたと言えそうです。

資料4

 ちなみに、「資料4」は、日経平均株価について同じく5年移動平均線からのカイ離率を見たものですが、こちらは中長期的な下がり過ぎ修正局面にあります。つまり…

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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