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そう呼ばれても約3割の夫は喜べない
認知度が上がっても賛否両論な「イクメン」の気持ち

小川 たまか
【第69回】 2012年4月3日
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 「育児を積極的に行う男性」を意味する『イクメン』という言葉が登場して数年。マクロミル(本社:東京都港区)がコドモノガタリ(本社:東京都港区)と共同で行った調査によれば、20~49歳の子どもを持つ既婚男性309人の94.8%が『イクメン』という言葉を知っているといい、その認知度がかなり高まっていることがわかる。今回は、そんな『イクメン』に関する2つの興味深い調査から、イマドキの父親は子育てにどう取り組んでいるのか見ていきたい。

子育て中の妻が望むこと1位は
「ひとりで息抜きする時間」

 まずは、ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市)が運営する、母親向けの通販サイト「Women’s Mall(ウィモ)」が行った調査を紹介したい。回答者は、20~40代の、未就学児童を持つ既婚の男女726人。男女比は、男性:49.7%、女性:50.3%。調査日は2012年3月15日~16日。調査方法はインターネット。

 「自身、もしくは夫が『イクメン』だと思う」と答えた520人に「夫が日常的に行っている、妻に対するケア」を複数回答で聞いたところ、男性・女性ともに最も多かったのは「家族全員で出かける時間を作る」(男性=52.8%、女性=60.2%)だった。男性はこれに、「積極的に家事を行う」(50.6%)、「話を聞く時間を作る」(45.0%)という回答が続く。一方、女性では「感謝やいたわりの言葉をかける」(42.6%)、「ひとりで息抜きをする時間を作る」(35.9%)、「積極的に家事を行う」(同)という回答が順に続き、夫と妻で、回答にやや違いが見られた。

 また、実施の有無を問わず、「夫が日常的に行うと、最もうれしい妻に対するケア」(択一回答)にも若干の違いが見られる。男性は、1位が「積極的に家事を行う」(34.6%)、2位「ひとりで息抜きをする時間を作る」(20.8%)、3位「感謝やいたわりの言葉をかける」(10.4%)という結果になったのに対し、女性で1位になったのは「ひとりで息抜きをする時間を作る」(31.1%)。男性で1位だった「積極的に家事を行う」(27.1%)は2位で、「感謝やいたわりの言葉をかける」(21.9%)が順に続いた。また、「ひとりでの息抜き」と「感謝の言葉」について女性の方が約10ポイント高く、妻がこの2つを特に重視していることがわかる。

 子育て中の女性に話を聞くと必ずと言っていいほど出るのが「自分の時間がまったくない」「こんなにひとりの時間がないとは思わなかった」という言葉。週に何回か、数十分でもひとりでお茶を飲める時間があるか・ないかは、ささやかながらも大きな違いなのだと思い知らされる。

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