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「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?

「先手必勝」の男女が世知辛い結婚を制する?
厚労省調査でわかった身もフタもない“幸せの方程式”

宮崎智之 [フリーライター]
【第27回】 2012年3月26日
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 厚生労働省が毎年実施している『21世紀成年者縦断調査』の結果が発表された。この調査は、調査対象になった男女を継続的に観察しているもので、2002年から毎年実施されている。今回発表されたのは、2010年に行なった調査の結果だ。

 02年と言えば、筆者がちょうど成人を迎えた年。個人的にも調査対象者が期間中にどのような人生を歩んできたか、気になるところである。第1回の調査対象者は20~34歳だったが、当然、今回の調査時には28~42歳に上がっている。

 8年あれば人は変わる。まだ学生だった調査対象者も立派な社会人となり、なかには結婚して子どもが生まれている人もいるだろう。何を「幸せの基準」にするかは人それぞれだが、それなりに人生の分岐点を通過する歳月だと言えよう。

 人生の「明と暗」を分けたポイントは、どこにあったのか。過ぎ去った年月に思いを馳せ、調査対象者に自分を重ね合わせながら結果をチェックして欲しい。結婚や家庭を営む上で大切な「幸せの方程式」は、いかなるものなのだろうか。

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乗り遅れると遠のく結婚の厳しい現実

 調査結果を見てすぐに気がつくのは、結婚するためには「先手必勝」が大切だということである。どういうことか?

 まずは、どれだけ既婚者が増えたのか見ていこう。第1回目で独身だった男性のうち、調査期間中に結婚したのは35.0%。「20歳と若年の調査対象もいたから、8年経ってもこんなものか」と思ったかもしれないが、実はそうではない。

 むしろ、当時30~34歳(現38~42歳)だった対象者が結婚した割合は28.6%で、20~24歳(現28~32歳)の34.9%、25~29歳(現33~37歳)の39.8%よりも低水準となっている。つまり、独身の時期が長く続けば続くほど、結婚から遠ざかる傾向があるのだ。さらに、女性の方が男性よりこの傾向が強まる。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?

日本は「結婚受難」の時代に突入した。街やオフィスには、「出会いがない」と焦る独身者や「結婚に疲れ果てた」と嘆く既婚者が溢れている。一昔前の日本人なら誰しも得られた「結婚」という当たり前の幸せを、得ることができない。夢や希望を失った「ロス婚」(ロスコン)な人々が増殖する背景には、いったい何があるのか? 婚活や結婚生活に悩みを抱える人々の姿を通じて、「日本人の結婚」をいま一度問い直してみよう。

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