ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
藤沢数希の金融対談日記
【第7回】 2012年5月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
藤沢数希,藤野英人

VSファンドマネージャー藤野英人氏(3)
TOPIXを50%超上回る藤野氏の運用哲学とは?

1
nextpage

「藤沢数希の金融対談日記」の2人目のゲストは、独立系投資運用会社のレオス・キャピタルワークスで最高投資責任者(CIO)を務める藤野英人氏。直販ファンドの「ひふみ投信」ではTOPIXを50%以上うわ回る運用成績をあげ、3.11後の混乱も好調で乗り切った。第3回では、その成功の秘密に具体的に迫る。

日経平均はダーツに負ける

藤沢  それにしても、藤野さんが運用しているひふみ投信のパフォーマンスは絶好調ですね。2008年9月に設定されてから、TOPIXをなんと50%以上もアウトパフォームして(上回って)います。このTOPIXインデックス、つまり日本の株式市場全体とのリターン格差はなかなかすごいですね。最初に日本の格差問題について話しましたが、こっちの格差は(藤野さん的には)大歓迎ですね。

藤野英人(ふじの・ひでと)レオス・キャピタルワークス取締役・最高投資責任者(CIO)。1966年富山県生まれ。90年早稲田大学卒業後、国内外の運用会社で活躍。特に中小型株および成長株の運用経験が長く、22年で延べ5000社、5500人以上の社長に取材し、抜群の成績をあげる。2003年に独立し現会社を創業、現在は、販売会社を通さずに投資信託(ファンド)を直接販売するスタイルである、直販ファンドの「ひふみ投信」を運用。ファンドマネジャーとして高パフォーマンスをあげ続けている。著書に『日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。』など。ひふみ投信 http://www.rheos.jp/
ツイッターアカウント@fu4

藤野  ありがとうございます。

藤沢  簡単に藤野さんの投資戦略を教えてもらえますか?

藤野  中小型株の徹底的な企業分析ですね。私は相場に賭けるという考え方はしていません。あくまで私が賭けるのは会社の業績です。チャートを分析することはしないわけではないのですが、重視するのはファンダメンタルズ分析です。

藤沢  多くのアナリストがカバーしている大型株よりも、時価総額がまだ小さい中小型株の方がミスプライスが放置されている可能性が高いでしょうね。そういった企業から、成長性のある銘柄を見つけ出していくんですか?

藤野  その通りです。それに、私は日経平均に入っているような日本の伝統的な大企業の成長性は疑問視しています。もちろん、それぞれの会社によりますけど、劣化や腐敗が進んでいる大企業が多い。例えば、拙著『日経平均を捨ててこの日本株を買いなさい。』にも書きましたが、この10年の間で、3600社近くもある日本の上場企業の株価を調べると、なんと6割近くが実は値上がりしているんです。数の上ではほとんどの企業は時価総額が3000億円もない中小型株です。配当もありますから、日経新聞の株式欄にダーツを投げて投資する銘柄を適当に選んでいても、儲かる確率のほうがかなり高かった。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
まいにち小鍋

まいにち小鍋

小田真規子 著

定価(税込):本体1,100円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
簡単で安くて、ヘルシー。ポッカポカの湯気で、すぐにホッコリ幸せ。おひとりさまから共働きのご夫婦までとっても便利な、毎日食べても全然飽きない1〜2人前の小鍋レシピ集!「定番鍋」にひと手間かけた「激うま鍋」。元気回復やダイエットに効く「薬膳鍋」や、晩酌を楽しみたい方に嬉しい「おつまみ鍋」など盛り沢山!

本を購入する
著者セミナー・予定
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


藤沢数希 (ふじさわ かずき)

欧米の研究機関にて、理論物理学の分野で博士号を取得。科学者として多数の学術論文を発表した。その後、外資系投資銀行に転身し、マーケットの定量分析、トレーディングなどに従事。 おもな著書に『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』(ダイヤモンド社)、『反原発の不都合な真実』(新潮社)がある。
主催するブログ「金融日記」は月間100万ページビュー 。 http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/
ツイッターのフォロワーは7万人を超える。 @kazu_fujisawa

まぐまぐ、夜間飛行、BLOGOS(ブロゴス)から配信される有料メールマガジン『週刊金融日記』は日本有数の購読者数。

藤野英人(ふじの・ひでと)

レオス・キャピタルワークスCIO(最高運用責任者)
1966年、富山県生まれ。90年早稲田大学法学部を卒業。国内、外資系運用会社を経て2003年8月レオス・キャピタルワークスを創業、CIO(最高運用責任者)に就任(現任)。中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネジャーとして豊富なキャリアを持つ。現在、運用している「ひふみ投信」は4年連続R&I優秀ファンド賞を受賞、さらに「ひふみ投信」「ひふみプラス」を合わせたひふみマザーファンドの運用総額は600億円を超えている(2015年6月現在)。ベンチャーキャピタリストであり、自身がファウンダーでもあるウォーターダイレクトを上場させ、現取締役。 また東証JPXアカデミーフェロー。明治大学商学部兼任講師。主な著書には『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)ほか多数。


藤沢数希の金融対談日記

人気ブログ「金融日記」を執筆する藤沢数希氏がホストとなり、ビジネス界の注目パーソンと対談を繰り広げる「藤沢数希の金融対談日記」。ブログ同様の歯に衣着せぬ口調で、あの事件、あの業界の真実を皆さんにお伝えします。

「藤沢数希の金融対談日記」

⇒バックナンバー一覧