デキる営業は「最強の職種」である デキる営業は「最強の職種」である Photo:PIXTA

最近、若い人の間では営業職への希望者が少なく、人気が低い職種と聞く。「ノルマや上司が厳しい」「休みが取りにくい」「長時間労働になりがち」等のパワハラが横行するブラック職場的なイメージが強いことが背景にあるようだ。しかし、冷静に考えてみると、営業職こそ「最強の職種」である。ただし、それには結果を出し続ける「デキる営業」にならなくてはならない。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)

営業職は
最もリスクが低い職種

 世の中にあるさまざまな職種の中でも、営業は雇用面で最もリスクが少ない職種と見ることができる。なぜかお分かりになるだろうか?

 それは、「社内外問わず、企業は結果を出し続けられる営業を一人でも多く欲しいと考えているから」である。

 それを考えるためには、なぜ企業に営業が必要なのか?営業が企業の中でどのような役割をしているのか?を確認する必要がある。まずはそこから見ていこう。

 営業不要のeコマースを除いて、営業がいる企業は多くの場合、自社(自社が販売会社の場合は、OEM等で協力してくれる企業)が企画・開発・製造した財・サービスを、営業が売っている。

 営業は顧客を開拓し、顧客に自社の財・サービスの価値・利用法・価格・保証などについて説明する。顧客はそれらを理解・納得した上で、購買する。こうして計上される売り上げとは、「企業の業績」そのものだ。

 これは、言われてみれば当たり前のことである。しかし、言われる前に気づいているか?他の人に説明できるか?というと、そうではないことが非常に多い。

 これは当人の問題意識の差の事例だ。