結果が出ない営業マンが忘れている「営業の基本中の基本」写真はイメージです

営業マンとして結果が出せるか――。それは本来、営業職として「押さえるべき基本」をきちんと押さえているかどうかにかかっている。しかし、意外にも「基本」は守られていないことが多く、筆者の場合も気がつくまで7年もかかってしまった。かつてハウスメーカーのダメ営業マンからトップ営業マンになり、現在、営業コンサルタントとして活動している筆者が自らの経験を交えて解説する。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)

なぜ営業職は
「入れ替わりが激しい職種」なのか

 営業職は「入れ替わりが激しい職種」と言われている。実際、入社して3ヵ月くらいで退職する人が少なくない。定期的に研修させていただいている会社でも毎年、多くの営業マンの顔ぶれが入れ替わっているものだ。

 辞めていく人の中には「他にやることも見つからないし、採用枠が営業職しかなかったから仕方がなく選んだ」という人もいるだろう。

 本当に向いていないなら、転職するのも仕方がない。

 しかし、営業のやり方を間違え、勘違いをしたまま「俺には営業なんて無理だった」と投げ出すのは、とてももったいないことである。

 というのも、「押さえるべき基本」を押さえるだけで、「劇的な変化」が現れることもよくあるからだ。

 なぜそんなことが言えるのか?

 それは私自身が経験したことでもあるし、多くの営業マンが1つの気づきによって大きく変わった姿を見てきたからである。