ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
話さなくても相手がどんどんしゃべりだす 「聞くだけ」会話術【実践編】
【講演記・後編】 2012年5月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
松橋良紀 [NLPコミュニケーション講師・営業講師]

「あなたは、本当に相手の話を聞けているのか?」
信頼と共感を得るための切り札、
「アゴ合わせ」と「オウム返し」を学ぶ!
『「聞くだけ」会話術』出版記念、松橋良紀氏セミナー潜入記<後編>

1
nextpage

アゴを合わせるだけで、相手がべらべらしゃべり出す。その結果、営業マンなら商品が売れに売れ、接客業ならリピーターが続出するという「アゴの魔法」――。
シンプルだけど驚きの効果を発揮するスキルが満載の『「聞くだけ」会話術』。空調が追いつかないほどヒートアップした「4.25出版記念セミナー」の模様をお届けする潜入レポート、後編です!
いよいよ始まった「アゴ合わせ」「オウム返し」のワークショップ。その過程でわかったのは、「いかに相手の話を聞けていないか」というコミュニケーションの根幹に関わる大問題だった!?

「自分がいかに相手の話を聞けていないか」
を思い知らせるワーク<1>「3分間の沈黙」

 さあ、いよいよ実習だ。

   最初のワークは、2人一組で、Aさんは「楽しかったこと」をお題に3分間しゃべる。Bさんは聞き役に徹して、Aさんの話を「ええ」「そうですか」といった、簡単な相槌だけで聞く。
   注意点は、質問禁止。しゃべる方はしゃべるだけ、聞く方は聞くだけ――。

   説明だけ聞くと、そんなの簡単……と思ってしまうのだが、いざ始めてみると、黙ってただひたすら相手の話を聞くのが想像を絶するほど辛い。まるで何かの修行のよう。
   何が一番辛いかというと、質問ができないこと。油断していると、つい質問が口をついて出てしまうのだが、それは相手の話をしっかり聞けていない証拠だというのだ。
   なぜなら質問とは「自分が聞きたいこと」で、相手が「しゃべりたいこと」とは別物。だから、質問するという行為は、相手の話を聞くという行為とはイコールではないのだ。

自分の質問したい内容と相手のしゃべりたい内容が合致していたら問題なさそうに思えますが、それも間違いです。たとえ合致していても、相手がまだ話をしたければ、『話の腰を折られた』という印象を与えてしまいます。ましてや、話の内容と関係ない質問をしてしまったら、信頼関係など築けるわけがないのです」

 もし、質問するなら、相手の話をすべて聞き終えてから。ただひたすら聞いて、相手がしゃべりたいことを言い終わった、そのタイミングを見計らわなければならないのだ

 日常生活では、ほとんどの人が、自分が聞きたいタイミングで質問している。それで、会話が成り立っている……ように見えるかもしれない。
   しかし、それでは自分が相手の話を聞けていないかもしれない。また、相手も自分の話をきちんと聞いてくれているかどうかもわからない。

 コミュニケーションの落とし穴は、こんな簡単な所に潜んでいたのである。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
自分の時間を取り戻そう

自分の時間を取り戻そう

ちきりん 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
生産性は、論理的思考と同じように、単なるスキルに止まらず価値観や判断軸ともなる重要なもの。しかし日本のホワイトカラー業務では無視され続け、それが意味のない長時間労働と日本経済低迷の一因となっています。そうした状況を打開するため、超人気ブロガーが生産性の重要性と上げ方を多数の事例とともに解説します。

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


松橋良紀 [NLPコミュニケーション講師・営業講師]

NLPコミュニケーション講師・営業講師。コミュニケーション総合研究所代表理事。
1964年青森県生まれ。高校卒業後にギタリストを目指して上京するもかなわず、26才から訪問販売営業を始める。3年間かかっても結果を出せず、クビ寸前に。救いを求めて通い始めたカウンセラー養成講座でNLP心理学を知り、翌月からトップセールスとなる。
16年にわたるセールスマン人生において、約1万件を超えるプレゼンテーションを経験。営業研修や能力開発講師を経験したあとに独立、スキルを体系化して、コミュニケーション総合研究所を設立。コミュニケーション改善を指導する講師として活躍中。開催しているセミナーは、テレビでも取り上げられたほか、『週刊ダイヤモンド』『THE21』『週刊東洋経済』『週刊SPA!』など、雑誌掲載も多数。
著書に、『あたりまえだけどなかなかできない聞き方のルール』『あたりまえだけどなかなかできない雑談のルール』『営業質問術』(いずれも明日香出版社)、『目標設定の鉄則』(マガジンハウス)がある。


話さなくても相手がどんどんしゃべりだす 「聞くだけ」会話術【実践編】

「一生懸命話しているのに、なんでいつも伝わらないんだろう」
「初対面でいつも自分ばっかりしゃべってしまう」
「相手の沈黙に耐えられない」
・・・などなど、コミュニケーションで悩むすべての人に向けて、「必要なのは無理にしゃべることではなく、自然と相手が話しだしてしまう聞き方の『型』なんだ」というメッセージを発信している『話さなくても相手がどんどんしゃべりだす「聞くだけ」会話術』
この連載では、聞くだけ会話術「実践編」と題し、実際に著者・松橋良紀氏のもとに寄せられたコミュニケーションの悩みを紹介し、その解決策をお教えします(全5回予定)。

「話さなくても相手がどんどんしゃべりだす 「聞くだけ」会話術【実践編】」

⇒バックナンバー一覧