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吉田克己の電子書籍フォーキャスト
【第2回】 2012年5月24日
著者・コラム紹介
吉田克己  [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰]

電子書籍は買うだけじゃない!
図書館でもネット書店でも借りられる
米国の電子書籍事情

こんにちは、「電子書籍フォーキャスター/World Business Trend Tracker」の吉田克己です。前回に続き、電子書籍マーケットの将来予測(フォーキャスト)をお届けします。第2回は、電子書籍分野で先行する米国の様子を見ていきます。

日本は、米国に遅れること
だいたい3年で本格化する

 1990年代後半からインターネット(以下、「ネット」と略)の世界に関わられていた読者には、「そう言われてみれば……」という首肯してもらえると思いますが、ネットも含めてデジタルの世界では、日本は米国に遅れることだいたい3年くらいで本格化する感があります。

 筆者がネットに関わり始めたのは1997年の春からです。ブラウザは当時、日本でもNetscape Navigatorが人気で、悪役視されがちだったIEは後発のチャレンジャーだった時代です。ネット書店も紀伊國屋、ブックサービス、TRC(図書館流通センター/bk1の前身)の3社しかありませんでした。

 米国でNetscape Communicationsが設立され(設立当初の社名はMosaic Communications)、Netscape Navigatorの無償配布がはじまったのが1994年、Windows 95の発売と同時にInternet Explorerがリリースされたのが95年8月、iMacの発売が98年5月という具合です。

 スマートフォンについても、BlackBerryを中心に米国で急速に普及しはじめたのが2004年といわれており、iPhoneが米国で発売されたのが07年6月、そして日本のスマートフォン普及率は11年に急伸しています。

 電子書籍の世界に目を移すと、09年のクリスマス商戦でAmazonのKindle(キンドル)が爆発的に売れ、ソニーのReaderなど、電子書籍リーダーが全般的に好調でした。

Amazon Kindle is the Most Gifted Item Ever on Amazon.com(2009.12.26)

Kindle、創業以来最もよくプレゼントされた製品に――米アマゾン、クリスマス商戦で声明(2009.12.28)

 これらの傾向を鑑みると――日本では2012年が実質的な電子書籍元年になる可能性は大いにあると推定できます。

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吉田克己  [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰]

京都大学工学部卒。リクルートを経て2002年3月に独立。ダイヤモンド・オンラインでは、「消費インサイド」「デジライフNAVI」「就活の法則」などの企画・執筆に携わる。通信講座「『週刊ダイヤモンド』でビジネストレンドを読む」の講師を務める。編・著書に『三国志で学ぶランチェスターの法則』『シェールガス革命とは何か』『元素変換現代版<錬金術>のフロンティア』ほか。


吉田克己の電子書籍フォーキャスト

やがて本はすべて電子化されるのか、それとも、やはり本は紙で読むものなのか……。かつて「ISIZE BOOK」のウェブマスターを務め、早い時期から本とウェブの理想的な関係を追求してきた吉田克己氏が、世界と日本の電子書籍マーケットを見渡しながらその近未来像をフォーキャスト(予測)します。

「吉田克己の電子書籍フォーキャスト」

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