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ユニクロ監査役が書いた 強い会社をつくる会計の教科書
【第1回】 2012年5月25日
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安本隆晴 [公認会計士・税理士、株式上場準備コンサルタント]

予算管理で会社の問題点を「見える化」する

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ユニクロの成長を会計面から支え続けてきた公認会計士・安本隆晴氏に「会社を成長体質に変える数字の使い方」を5回にわたって紹介してもらいます。第1回は、予算や経営計画がなぜ必要なのか? 自社に合った予算をどう立てればよいのか? についてです。

予算は将来に向けた「意志」であり、
行動するための「仮説」でもある

 経営者は常に孤独です。いろんな不安と戦っています。

 もし商品がまったく売れなかったらどうしよう、代金が回収されなかったら…と毎日のように悩みます。悩んでばかりいても仕方ないので、頭のなかで筋道を立ててあれこれシミュレーションしてみます。囲碁や将棋、相撲や野球、サッカーやラグビーなど、どんな競技でもやっているように、事前に敵の出方、つまり戦術を自分の調子と照らし合わせながら考えます。そのシミュレーションを具体化したものが経営計画です。

 経営計画には2つの意味があります。将来に向けた経営者の「絶対にこれだけは売ってやる、という意志」と、行動のための「このような方策で売ればきっと売れる、という仮説」です。行動して結果を出さなければならない経営者にとって、経営計画立案=事前準備は他人任せにできない最重要な仕事の1つなのです。

 また、経営者には誰しも思い描く夢があるはずです。

 5年後、10年後にこんな会社にしたい、という夢です。コーポレートストーリーとかビッグピクチャーなどとも呼ばれます。そういう5年後、10年後の姿にするためには、3年後、1年後、そして今日、現時点でどんなことをしていなければならないか、経営計画はそれを「逆算」して作るべきものとも言えます。

 5年間程度の経営計画を長期経営計画と言い、3年間のものが中期経営計画、1年間のものを短期経営計画、または「予算」と呼びます。

 予算は「未来予想図」と言い換えることができますが、それを頼りに経営のかじ取りをすると、どんなことも1度は頭で思い描いているので、途中で危機がきても落ち着いて対処できます。予算を作る行為そのものが、危機や多くのリスクへの対処法を含めた未来の経営のすべてを思い描くことなのです。

 予算を作らずに無鉄砲に仕事をしても、どの程度仕事をすればよいのか、いったいこの程度で満足してもいいのか、どの程度不足なのかなど、比べるべきモノサシや目標がないと判断のしようがありません。そのモノサシが「予算」です。

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安本隆晴 [公認会計士・税理士、株式上場準備コンサルタント]

1954年静岡生まれ。1976年早稲田大学商学部卒業後、朝日監査法人(現・あずさ監査法人)などを経て、安本公認会計士事務所を設立。1990年(株)ファーストリテイリング(旧・小郡商事)の柳井正社長と出会い、以降、株式上場準備コンサルタント・監査役として、同社の成長を会計面から支えてきた。現在、アスクル(株)、(株)リンク・セオリー・ジャパン、(株)UBICの監査役でもある。2013年3月まで6年間にわたり中央大学専門職大学院国際会計研究科特任教授を務めた。2014年5月より若手経営者向けの勉強会「未来経営塾」を開講している。

著書に『強い会社をつくる会計の教科書』『伸びる会社をつくる起業の教科書』『「ユニクロ」!監査役実録』(以上、ダイヤモンド社)、『コンサルタントは決算書のどこを見ているのか』(PHP研究所)など。柳井正著『一勝九敗』『成功は一日で捨て去れ』(ともに新潮社)の編集にも携わった。

 


ユニクロ監査役が書いた 強い会社をつくる会計の教科書

会社の決算書は、利害関係者に対して説明責任を果たすツールであるとともに、現在の会社の真の姿を映し出す鏡でもあります。この鏡に表れた数字をつぶさに観察し、それを次の行動に活かすことによって、会計の力で会社を変えることができます。ユニクロ、アスクルなどの成長を支えた安本氏が、会社を成長体質に変える数字の使い方、教えます。

「ユニクロ監査役が書いた 強い会社をつくる会計の教科書」

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