時代を変えるイノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どう育ち、どんな原体験に支えられているのか。今回は、大学入学と同時に俳句アプリを作り、それを売却後、今は政治家と市民の情報共有プラットフォーム「PoliPoli」の代表を務める現役大学生の伊藤和真さんです。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集長 深澤 献

男子中高一貫校で培った
中2病と反骨精神

世の中がおかしいなら自分で良いように変える──僕の“中2病”はこう育った/伊藤和真・PoliPoli代表Photo by Masato Kato 拡大画像表示

──どんな家庭で育ちましたか。

 兄が2人いる末っ子で、愛されて育ちました。愛知県の瀬戸市という所なんですが、河川敷で遊んだり、道路でサッカーをしてボールを怖い人の車にぶつけて怒られたりと、伸び伸びとした子供時代でした。

 一方、中学受験に向けて日能研に通っていました。

──中学受験は自分の意思で?

 親の勧めですね。勉強して成績が上がって、成績上位者リストに名前が載るのもうれしかったけど、それよりもカードを買ってもらいたかったんです。カードゲームのデュエマ(デュエル・マスターズ)や遊戯王が好きで大会に出て優勝したりしていたんですけど「テストで何番に入ったら買ってあげる」という餌に釣られていました。入学したのは東海中学です。

──東海地方トップの男子中高一貫校ですね。

 地元では神童扱いされて東海地方でトップの学校に入ったら、周りはみんなめっちゃ頭が良くて、東大も医学部も余裕だろうなという人ばかりでした。ですが、勉強ではかなわないと思いながらも、それでも俺は敵なしと考える“中2病”でした。