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金融市場異論百出

超インフレ国はジンバブエのみ
世界が学んだ「最低限の規律」

2010年3月17日
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 「歴史をひと目見ればわかるが、巨大な構造的赤字を抱え、かつ中央銀行の独立性がない国の多くは、彼らの負債を償還させるために、紙幣印刷機を使った。それは、高インフレや、ハイパーインフレを招く処方箋である」。

 サンフランシスコ連銀のイエレン総裁は、昨年6月の講演でそう語った。

 彼女が言うように、以前はそういった国は珍しくなかった。IMFによると、1993年にインフレ率が100%を超えていた国は24ヵ国、1000%を超えていた国は12ヵ国もあった。

 しかし最近は稀だ。2008年にインフレ率が100%を超えていた国は、1ヵ国だけだった。アフリカ南部のジンバブエである。

 政府の財政赤字をジンバブエ準備銀行(中央銀行)が紙幣印刷で補う安直な政策を継続した結果、物価上昇率は08年7月に2億3100万%に上昇した。インフレ率の公表は停止されるが、インフレは09年初にかけてさらに激化。

 同年1月に100兆ジンバブエ・ドル札が発行される。しかし、猛烈なインフレの進行により、2月には100兆紙幣でパン1斤すら買えなくなった。行政、医療、教育システムは崩壊し、同国民は大変な辛苦に見舞われた。

 上述のように、最近はハイパーインフレの国が珍しくなったため、ジンバブエの100兆紙幣は一時期マニアのあいだで人気があった。

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